おーまいがー(ユニーククエストの入り口は何処にでも有る。)
道具屋へ向かう途中で衛兵を一個小隊、教会から騎士が数名、寺院からも僧兵が多数、神殿の騎士は出せる状況では無いと安心していたら代わりに城から近衛団長が部下数名と参加してきた。なんだろう、周りから見たら俺が超凶悪犯みたいに見えないか?
訳も分からないまま道具屋の半包囲に参加させられて辟易していると
「すみません、誰かいらっしゃいますか?」
受付さんが道具屋の中に声を掛ける。
「はいはい、今出ますよ~」
出てきたのは道具屋のお婆さんことアミィさん。どうやら何も変な影響は出ていないようで良かった。
「すみません、ポールさんは在宅でしょうか?私は冒険者ギルドのポプラと申します」
「その、これは一体どういう状況なのでしょうか?うちの息子が何をやったんですか?」
そうだよなぁ、この状況だと凶悪犯の逮捕にしか見えないもんなぁ。
「先ずはポールさんを呼んできて貰えますか?話を聞いて事実を確認しなければいけません」
「はぁ、あの子は冒険者ギルドとの契約でとんでもない不正をやらかしたかもしれないとそういうことですか?
アナタ、ポールを表に引き摺ってでも連れて来て頂戴!」
おぅ、何時も笑顔のアミィさんの顔が険しいものへと変化してしまった。
「こんのバカ垂れ、何をビビっておる!自分にやましいところが無いのであればしゃんと自分で歩かんか!
ん?冒険者ギルドに衛兵。それに教会、寺院。近衛は神殿の代わりか?随分とまた物々しい顔ぶれじゃな。それでこのバカ垂れは何をやらかした……ひよこの坊主がらみか?」
ジジイが奥からポールを引き摺って出てくる。
「そうです。ポール氏は此処に居るケイさんを害して金品を奪い、冒険者ギルドの依頼を取り消してケイさんが個人で受けた道具屋さんとの依頼を完遂したのも関わらず無かった事にして依頼料を支払わない様にしようとした疑いが掛かっています」
「おい、バカ息子よ。貴様は先程、このひよこに謝罪と金を返しに行くと出て行ったが嘘だったのか?」
「と、父さんは実の息子を信じてないのかい?」
「ではコレは何だ!契約に煩い冒険者ギルドが渡り人の死に関する情報を持つ三教の武力と法の元に動く衛兵を引き連れてやって来ておるではないか!」
うわぁ、こんなところでユニーククエストに引っかかってしまうなんて俺の努力って一体なんだったの?




