よたびどうぐやへ(あ~もう流されちゃおう。)
「お父さんが言うにはベータテスターのオバさん達に最初から一緒にプレイ出来たのは理由はお父さんのキャラが『GSO』ってゲームからコンバートって言うのをしたかららしいです」
『GSO』‥‥今から10年くらい前に発売された『First star』の所属する世界グループ『universe』の中のアメリカのゲーム企業『nebula』が経営母体となっている未だに人気のVRMMOFPSである。
「プレイヤー名とかって分かる?」
「えっと、『BK』ってキャラで昔はちょっと有名になったよって言ってましたけど?」
「ビ、BKだって!黒猫さんがあのBKかぁ、何だか色々納得した。」
話し合いをしていたポプラとカズマがその声に反応するように一旦会話を止めるが直ぐにヒソヒソと話し出す。
「あ、あのそんなにそのおじ様はそのゲームで凄かったですか?」
ネネネちゃんがオズオズと聞いてくる。
「あ~うん。個人戦の『LB 』の第2、3、4回大会と第1回世界大会、コンビ戦の『TH』の第2回大会、チーム戦の『SS』の第1回世界大会の覇者。『GSO』至上最強のプレイヤーだった思う。ソロではスナイパー、コンビではバイクで高速移動するサブマシンガン使い、チームではサポートに徹するトラッパーと大抵の事は出来る万能の公式チートって言われたよ」
「見たい見たい!ひよこのおじちゃん、その動画見せて!」
はしゃぐのはキッカちゃん。その後ろでハルルちゃんもそわそわして動画に期待しているようだ。
「ちょっと待ってね。
えっと、あったコレだ。このファイルに入ってるな。
あれ?あぁ、R15指定があるからか。指定の解除するには……」
「それはっスね、死亡エフェクトにぼかしを入れるがポリゴン消滅に設定するっス。それと見るファイルはコンビ戦じゃなくてチーム戦の方にするっス」
後ろから声を掛けられたので振り返ると褐色の肌のダークエルフの20代半ばの美女。その黒髪の上には猫耳が乗っていてクラン『ケットシー』のロゴの入った装備を身に付けている。
「貴女は誰ですか?」
「これは失礼したっス。自分はクラン『ケットシー』の黒猫艦隊のサムって言います。『GSO』ではセンパイのコンビ戦のパートナーというか追加の弾倉入れだったラグーンってキャラをやってたっスよ。今日はセンパイにハブられたから姫ちゃん達をアタシの『コンゴウ』にお誘いに来たっス」
そう言うとサムさんは光彩エフェクトに包まれ、装備が旧帝国海軍の軍服に似た物に変化する。
「レアさん、そのすみませんが採取クエストの指導なんですが少し待って頂けませんか?どうやら冒険者ギルドの不利益になり得るトラブルが発生しましたので対処に私も出るように言われました」
そこにカズマさんが入ってくる。
「レアさん、カズマさんは忙しいようですので先にサムさんのコンゴウを見に行きましょう」
どうやらパーティリーダーの姫ちゃんは空気が読めるらしくサムさんの提案に乗るようだ。
「さぁケイさんは私達と一緒に道具屋へ行きますよ」
その声と共に俺は受付さんに道具屋へと引き摺っていかれる。




