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ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
11.スタート。漸く冒険者としてスタート。
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天才と元軍人(かずまとくろねこさん)

 俺は桜ヶ丘くん呼ばれて応接室に向かう。部屋に入るとソファに座り悠然と出された珈琲を味わう眼鏡の男性が目に入る。俺が部屋に入ったのを見た彼は直ぐにカップをソーサーを置き立ち上がって此方に頭を下げてくる。


「この度はお忙しい中お会い下さり有難う御座います。


 はぁ、その様子だと軍務省の連中が無茶を言ったようで申し訳ありません」


 あれ?俺の顔に出てた?


「いえ、先ずはお座り下さい。話はそれからにしましょう」


 うん、今度は抑えられた筈だよな。


「そう固くならないで下さい。俺は確かにあの阿呆共に貴方と話してみたいと言いましたが、それは忙しい中無理矢理にってことでは無かったのに。例えば息子さんである夜一くんにお世話になってます冒険者ギルド専属中級冒険者カズマさんとかね」


 え?何で今のは感情を制御したよ?それに何で夜一が息子だって分かったの?(ハジメ)が喋る…訳がないか。後、俺がカズマだって何でバレるの?


「自分は元帝国軍の狙撃手です。多少の誤魔化しでターゲットを見間違えたりはしません。これでも軍大出の幹部候補生でしたから士官として外交にも対応出来る必要がありましたからそこそこ人を見るも持ってるつもりです」


 そう言って困り顔で笑う彼は間違いなく黒猫さんですね。政府云々の話は置いておくとして俺だって彼とは話をしてみたかったのは事実だ。


「元ですか?自分が聞いたのは此方に香坂少佐と言う方が来られるとだけ聞いていました」


「自分は既に退役しています。それに最終的な階級は中尉だった筈なんですけど、あの阿呆共が勝手に言ってるだけなので気にしないでもらえますか。そのせいでどれだけの人間が犠牲になったか分からないくらいですから。後で自分の元上官に連絡して対処してもらいます」


「それでもお話だけと言うことはないじゃないですか?」


「え〜と、ですね。その、」


 急に歯切れが悪くなりましたね。もしかして頼み事か何かかな?


「自分に出来る事なら言って下さい。黒猫さん、いえ香坂さんは初めての『魔王(ダンジョンマスター)』です。モニタの対象として大いに貢献して下さっているプレイヤーですから大抵の我儘なら叶えてみせますよ」


「そうですか。『PWO』の第三期ロットを五本譲って貰えませんか?勿論、代金はお支払いします」


「それはどういう意味なんでしょうか?」


「いや娘が一緒に遊びたいと言うもので、その娘と言っても自分が退役するキッカケになった内乱で亡くなった連合軍に参加していた合衆国軍の友人夫妻の娘さんを引き取った子なんですが、ちょっと阿呆共のせいでお友達も一緒に巻き込まれて怖い思いをさせたのでお詫びは何が良いかって聞いたらお父さんと一緒にゲームがしてみたいって言われたので阿呆共に気合いで用意してみせろと言ったら何故かこんな事になってしまい申し訳ありません」


 あぁ、だからいきなりソフトとダイブギアを供与しろとか言ってきた訳だ。黒猫さんは多分、予約開始日に並んで予約券を取ってこいという意味で言ったのを誤解したと訳ですか。此方としては用意しても良いのですがどうしましょうか?


「今の『PWO』は12歳以下のプレイヤーがほぼ居ませんよね?ですが海外サーバーも運用開始されてますから第四期ロットくらいから家族でプレイする人も出てくるでしょうから低年齢プレイヤーのデータが欲しいのでは無いでしょうか?」


 それは凄く欲しいです。流石は黒猫さん!こちらの欲しいものをよく理解してらっしゃる。やり手の貿易会社の顧問だけあって先を見る目がある。この辺りが行商を成功させて商会設立条件の1000億Lを半月足らずで稼ぎ出せる能力なんだろう。


「分かりました俺の負けです。5本って事は12歳以下のプレイヤー4名と保護者1名若しくは3:2ですか?」


「ご明察の通り娘とお友達が3人、保護者にはウチの専属の女性コンシェルジュに付き添って貰う予定です。流石に俺達が一緒にクエストを進めるにはレベル差がありすぎて面白くないでしょうから仕事の内ですってお願いしました」


 そう言えば彼のクランはパワーレベリングを出来るだけ控えてるんだっけ?


「レベル制とスキル制のハイブリッドの『PWO』でパワーレベリングをやる意味があるのはPS(プレイヤースキル)の高い人だけですから。それにRPGの醍醐味って自分達で物語を切り開くところにあるって自分は思ってますから娘達にはそれを楽しんで欲しいと思うのは親心ってヤツですかね?」


 うん、この人はちゃんとしたお父さんなんだね。


「俺もあの世界を息子に見せてやりたくて頑張って作りましたよ。大丈夫、貴方は立派にお父さんをしていますよ。


 そうだ、一度聞いてみたかったんですけど、どうしてFPSじゃなくてRPGを?」


「妹に誘われたのが一番ですけど、FPSだと高所を取れれば負けないからですよ。本物のスナイパーがトラップで守られた陣地を張って負けたら洒落にならないですし。何よりファンタジーで銃を使うのに意義があるです。ってこれは俺の楽しみ方ですけどね」


 あぁ、この人不利な条件で楽しめる人なんだ。多分、近いうちに魔導銃包式自動小銃とか作っちゃうんだろうなぁ。

香坂 美弥


プレイヤー名 ミケ


黒禰の黒髪、自分の茶髪、白那の白髪で三毛。


香坂 白那


プレイヤー名 シロ


自分の地毛


瞳の色は香坂三兄妹はフランス人クォーターで現実でも銀。兄のみ金眼銀眼のオッドアイになってしまっている。

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