ぼうけんしゃぎるどさいどぽぷらさん(黒木さんの考察)
「このままユニーククエストをクリアしていくと先ず間違い無く『魔王』一直線でしょうね。シリーズ十番目の『雛鳥の装い』でダメージヒールの習得、蘇生300回数以上、『虚雀の装い』の解放と順調過ぎるくらいの速度で次々と条件をクリアしていますから。
後は煉獄の炎を受ける事とエクスターから殻晶を得るくらいで条件が整う…………え?何で、だって彼はログイン二日目だよ?何で上級炎術インフェルノなんか食らってるの?って、道具屋のボーマン爺さんかよ!あのジジイを設定したのって確か設定魔の竹原くんだったから結構条件が厳しい筈なのにNPCに殺られてるの?と言うか殻晶が出るようなエクスターってレベル80以上だよ?何で倒せるって黒猫さんかぁ。
うわぁこれで黒猫さん、『牛鬼』、『機人』、『悪魔』に続いて『二頭犬』と『御遣い』のエクスターを連続撃破とは恐れ入るよ。それにしたって殻晶を得られてるって事はダメージを与えたって事だからひよこさんの評価は下がるどころか上がっちゃうんだけどね」
ひよこさんのログを見ていた黒木さんが何だか非常に驚いてます。それが誇らしく思えるのは何故でしょうか?
「コレでひよこさんが今月中に『魔王』になったら不動部長のせいですからね。部長が調子に乗って200回以上も殺っちゃったせいでもう裏ダンジョン攻略と『不死鳥の装い』の解放しかトリガーが残ってないじゃないですか!彼がどんなダンジョンを作るにしろ忙しくなるから家に帰れないかも。あぁ、椿さん成分が足りない」
黒木さん、愛妻家で奥様に会えなくなると仕事の効率が格段に落ちるので定期的に帰って貰わないと逆に困りますけど真面目な黒木さんは泊まり込みで仕事しちゃうんですよ。
「ちょっとホリーちゃん、ポプラさん呼んでくるのにどれだけ時間かかってるのよ!もう私一人じゃキツいからオートモードにして貰ってよ。あっ不動部長、それに黒木さんまで!これは失礼しました」
「いや此方こそ箱柳くんと柊くんを引き止めてしまって申し訳ありません桜ヶ丘さん」
「そ、そんな!こんなのでよければいくらでも使って下さい!」
「いやもう考察は終わりましたからお返ししますね」
こうやって私達まで普通に庇ってくれるので黒木さんは既婚者でありながらモテモテなんですよね。但し、奥さんにしか見えてないので絶対に振り向いてはもらえないですけどね。




