みっしょんわんようじょをえいへいつめしょにおくろう(mission1 幼女を衛兵詰所に送ろう!)
「別に迷子じゃないよ。人生という名の大海原に当ても無く漂流してるだけで此処が何処なのかはマップを見れば一発だよ。……………って、お嬢ちゃん、迷子なの?お母さんとかお父さんは?」
マジかよ。親は何やってるの?娘さん、こんな不審者の心配をして話かけてきたよ。危ないよ、もしも幼女趣味の変態野郎なら一発アウトな可愛さだよ。俺?昔から妹達の世話なんやらをしてきて今更女に幻想なんぞ抱いてないし、このくらい娘なら妹達の可愛かった頃を思い出せて微笑ましいくらいだ。
「パパはお仕事で今はいないの。ママはびょーきでねんねしてるの。おばーちゃんはお店でお仕事頑張ってるの。おじーちゃんはおこしが痛いってねんねしてるの」
ハァ、これは厄介事の匂いがプンプンするぜぇ。しかし、放っておく訳にもいくまい。
「それでお嬢ちゃんは一人で出てきたの?危ないからお兄さんが衛兵さんのところまで連れってあげるからお家に連れ帰ってもらいなさい」
「っやぁー!メリルは、ママのお薬を見つけるまで帰らないもん!」
ほら、やっぱり厄介事だ。このくらいの子供は理論が通じないから説得すんの面倒なのに。どうせ薬はこの子の父親が探してるだろうから取り敢えずこの子を衛兵の詰所に送り届けるか。
「ん~わかったよお嬢ちゃん、お兄さんも一緒に探してあげるから先ずは衛兵さんのところで情報収集だ」
「ホント!ありがとう、ひよこのおじちゃん!」
取り敢えずは衛兵詰所まで行けばこの子は無事に家に帰れるだろう。まぁ、こっちは最悪の場合は地下牢にぶち込まれる可能性があるがしゃーない。それでも行くしかないか、だって、目の前のボードに『シークレットミッション、迷子の少女を送り届けよう(尚、このミッションは冒険神の試練の一環ですので回避不能です♡)』だってさ!シネよ、ド変態が!♡じゃねーよ!回避不能って何だよ!断ったらこの幼女に付き纏われるのか?なにそれ?ヤバすぎる!よし、さっさと衛兵さんにパスだパス!