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ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
11.スタート。漸く冒険者としてスタート。
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ぼうけんしゃぎるどさいどぽぷら(あの人は今日も…)

 はぁ、あの人は今日も現れません。


「………い」


 私は今日もイベントでも無いのにオートモードのポプラと入れ替わって普通に受付の業務をしています。


「……ぱい?」


 それはとあるプレイヤーさんが来るのを待っているのですがプレイされてもう4日目、ゲーム内では既に14日も経っているのに未だに現れません。


「…んぱい!」


 そのプレイヤーは、とあるシリーズ装備の10番目の装備である『雛鳥の装い』をチケットガチャで引き当てた運が良いのか悪いのか分からない人。


「先輩!ちょっと、聞いてますか?」


 ん?誰かが声を掛けていたみたいですね。一体誰だろうと顔を上げてみるとそこには可愛らしい顔がプンプンと言うのがぴったりな後輩ちゃんがいます。


「どうしたのホリーちゃん?」


 そう言えば3日前と言えばあの黒猫さん、シリーズ装備の0番、13番目の二つを保有している現在唯一のプレイヤーのダンジョンマスター、『妖精の国(ティルナノーグ)魔王(ダンジョンマスター)』の娘さんとお友達、それと付き添いの女性がこの『PWO』にデビューして此処に登録来てきましたね。


『PWO』では12歳以下のプレイヤーには18歳以上の付き添いが居ないとプレイが出来ない仕様ですし。それに彼女の引き当てた特殊ユニークジョブはパーティメンバーにも影響を与えてユニークジョブに変化させる『(プリンセス)』ですからそう言った意味でも信頼出来る大人が付き添う必要があるでしょう。


「もう先輩、また何か考えてます?」


「ごめんなさい。ちょっと黒猫さんのお姫様の事を思い出しちゃった」


「あの超かわいい娘ですよね!ほんとマジでお持ち帰りしたいくらいの」


「やったらケットシーと同盟を組んでる全てのクランを敵に回るからね。その事を知らしめる為だけに態々(わざわざ)ヴェネトからトップ3が揃って来たんでしょうから」


「うわっ、マジですか?そう言えば先輩、リアル黒猫さんと会ったですっけ?」


「それ、内緒の話だからね」


「でも見たんですよね。どんな人でした?」


「ん~普通?何処にでも居そうなちょっと細身のお兄さんって感じ」


「ハッハッハ、君もまだまだ甘いなぁ。アレは無駄な肉を絞って必要な筋肉のみを残した実戦に適した体格だ。恐らくは軍人だな。それもレンジャーとか特殊作戦群とかの精鋭部隊のな」


 そこには禿頭の筋肉の塊が立っていた。

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