しすたーさんのおねがいぬふ(用件をいい加減に果たそう。)
「ご協力感謝します。あの女、実は宿の売り上げを着服していた事が発覚しまして調教ではなく、確保して衛兵に引き渡して裁判でオレンジネームが確定した時点で除名処分の予定でしたので助かりました。
それにしても、よくあの駄目イドが彼処に居るとわかりましたね?」
「あ〜、アレはマグレですよ」
アレはマジで偶然だった。まさか本当にあそこに隠れているとは思わなかったぜ。時折の目端をチョロチョロしてたのは知ってたので適当に指差しただけだったんだけど、もしかして俺に復讐でもしようと考えていたのかあの駄目イドは。全く逆恨みいいところだぜ。
俺はあの駄目イドが彼処に居ると言えば、クロネコフードの数人くらいは来てくれればあの変態を撃退出来ると思ったんだがコレは出来すぎだよ。
「御謙遜なさらなくても良いんですよ。そう言ったところが我らがマスターに似ています。ですから貴方のことを気に入ったんでしょう」
ノォーーーー!うわぁぁぁー!何処にこんなに好評価なんだよ。これも不幸の女神様のお力か?
「買い被り過ぎですよ。周りをウロチョロしてたので俺を殺るつもりなら彼処がベストポジションだったので。でも、あの駄目イドに狙撃が出来るスキルを持っていたら恥をかいただけですね」
「フフッ、そう言いながら自信があったのでしょう?あの駄目イドに精密な遠距離攻撃が無い事に」
イヤイヤ、そんなの知らないよ。ちょっと適当に言ったのに何でこんなに好感度がグングン上がってるの?それに後ろの三人もおぉ~とか流石ですとかすごいですとか言っちゃってるんですけど。これってまたユニーククエストが顔を出し始めたのかよ!畜生、こうなったら強行突破だぜ。
「そんな事はないですよ。あっそうだ!コレを間違えて俺のインベントリに放り込まなかったですか?」
そう言ってタマさんにタマにゃんのメモ帳を差し出す。
「こ、これは!申し訳ありません、コレは私の私物です」
タマさんがひったくるようにして受け取る。
「お陰で変な人を撃退出来ましたよ。すみませんがお使いクエストの途中でしてこれで失礼します。じゃあ、稟達はシスターケイティを運んでくれ。アイゼンバッハ卿の面会受付時間が終わってしまってからだとお小言を頂く事になるよ」
そう言って俺が人混みを避けて屋根に飛び上がり走る。それに続く凛がケイティを屋根に引っ張り、鈴が下から押し上げる。
その5分後、窓からその光景を見ていたアイゼンバッハ女史にたっぷり30分のお小言を頂きお使いクエストは終了した。




