しすたーさんのおねがいとろわ(美人シスターさんと寺院へ行く)
ニッシッシッと張り倒してやりたくなるような笑顔で送り出す茶髪ちんちくりんをガン無視して神殿を出る。
あの手のやからは構うとつけあがるからな。シスターケイティはちんちくりんと俺を交互に見た後、俺の三歩後ろをトコトコとついて来る。
大通りに入ったところで「あっ、ひよこさんがまた違う女の子を連れてる~」とか人を女ったらしのように言う奴や「我らシスターケイティを見守る会の者だ!」などと言ってシスターを怖がらせる者達が現れたのでそれぞれに垂れクロ人形シリーズの走れクロ助とクロの糸を見せると「ギャー。す、水死はイヤだぁぁぁー!」と言いながら飛ぶように走り去ったり、ガクガクブルブル震えながら「もう紐無しバンジーは勘弁してください!」など訳の分からない事を言いながら逃げて行った。
あの人はマジで何をやったんだ?まあこのタマにゃんのメモ帳に該当したプレイヤーに対応した垂れクロを見せただけなんだがこの反応はちょっと予想以上だ。
「ケイ様、ありがとうございます。私、あまり男性と話したことがないので大勢で来られると怖くて」
そう言えばあの自称親衛隊の皆さんが現れてからはずっと俺の背中に隠れたままだったな。
「やはりケイ様は凄い方だったのですね。あの方達があっさりと帰っていきました。前はウィーグラフ様と神殿騎士の皆様が2時間くらい説得して漸くお帰りなったのにそれをいとも簡単にやってしまうなんて」
「そんな事はないですよ。ちょっと知人の力を借りただけですから、虎の威を借る狐に過ぎません」
いやいや、それって説得と言う名の制裁行動だよね?そう言えばこの娘に対してあの神官長はやけに過保護なのは何故だ?まるで自分の娘か何か………って本当に娘なのか?ちょっと聞いてみるか。
「そんな事よりもシスターケイティに聞いてみたい事があったんですが、神官長が貴女の事をとても大事にしているように見えたのは何か深い絆でもあるのでしょうか?」
「あ、それはウィーグラフ様は私のお父様の弟、つまり叔父様だからだと思います。昔はお父様、お母様、叔父様の三人でよく遊んだそうです」
あ、それってあの神官長もシスターの母親の事が好きだったってオチだろうなぁ。それで母親とそっくりな娘に過保護になっているとそういうパターンか。
「シスターケイティはお母様似なのですか?」
「ケイ様はそんな事までわかってしまうのですね!叔父様をはじめお母様の知人はお母様の生き写しのようだと言われます」
おっと、これは御両親は既に他界で引き取る事も出来ずあの悪魔が足長おじさんをやっていたってパターンか?だから彼女は外に出たことがないんじゃないか?
しかし、これを聞くと確実にまたエライことに巻き込まれるに違いないから暫くはスルーしよう。そう何回も連続でユニーククエストなんてやってられん!




