しすたーさんのおねがいどぅ(翠髪シスターと寺院へ)
「じゃあ先ずは寺院に向かいますけど大丈夫ですかシスターケイティ?」
此処からなら寺院と教会の距離は然程変わりは無いのだが最終目的地である冒険者ギルドは教会寄りに位置しているので後が楽になるように選ばせて貰ったので一応確認を取る。
「はい、ケイ様の都合のよろしいようにしてください」
本当に良い娘だよ。どっかのドチビ茶髪に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたくなるくらい良い娘だ。しかし、ちょっと待て。帰りはどうするつもりだ?
「おい、シスターミシェーラ。帰りはどうするつもりなんだ?俺は多分、冒険者ギルドで用事を済ませた後は工房に行く予定だから送ってやれないぞ」
「そっちは大丈夫よ。今、孤児院にうちのシスターが差し入れに行ってるから帰りはその馬車に乗せてもらうから」
「なら何で手紙を持たせなかった?」
「う、うるさいわね!ちょっと書き損じて書き直してたら行っちゃったのよ。私は今日は神殿を動くわけにいかないし、ケイティ以外の娘は他の事をやってもらってるし、騎士様にお願いする訳にもいかないし、あんたが来たのは渡りに舟だったの!」
「何だよお前のミスじゃないか。じゃあ、チャチャッと終わらせてるから手紙を寄越せ」
「の~んびりで良いわよ?」
ミシェーラは二通の封蝋された手紙をあろうことかケイティの胸の谷間に放り込む。
「………準備が出来たら出発しましょうかシスターケイティ」
「は、はい、直ぐに支度しますね!」
慌てて神殿の中に飛び込むシスターケイティ。
「んもぅ、折角の巨乳美人シスターとのデートなのにもうちょっと慌てるとかないわけ?」
そう聞いてくるシスターミシェーラ。
「その程度の事で慌ててたら妹達の買い物の荷物持ちには付き合えんよ。マジで面倒臭いだぞ。下手な男からの虫除けにボディガード、飽きさせない為の会話、ある程度のファッション知識、そこそこ美味い店とカロリー計算などが必要になってくる買い物に比べたら高が少々の嫉妬の視線程度どうってこと無いよ」
「何処の貴族様よあんたの妹」
「日本帝国の華族様だよ」
「にほ?」
「俺達の国のそこそこの名家のご令嬢様だね。俺は一般人って言えばお前ならわかるだろう」
「そうね聞かなかった事にする。でもわがままに付き合ってあげるくらいには仲が良いんだ」
「まあな。本当にアレの血が流れてるのかってくらい良い子達だよ妹達と弟は」
「お、お待たせしてしまい申し訳ありません。えっと、何かお話中でしたか?」
「な〜んにもないわよ。さあ行ってらっしゃいケイティ!しっかり頑張るのよ!」
だから何を頑張るんだよ!




