しんでんのしすたーさんあげいん(ちょっと頼みたい事があるんだけど。)
はぁ、またか。もうあの道具屋は完全に使えないな。そこそこ……夜一くんと黒猫さんのお陰でかなり大金を持っていたので大損した気分になるが元々は手に入る筈の無い金だと諦めてしまおう。
「あら黄色いの久しぶりじゃない。またどっかでやられかけたんだ。最近は見ないから一端の冒険者になったかと思ったけどまだまだね」
この声は誰だっけ?振り向くと茶髪チビと翠髪セクシーのシスターコンビが居る。ん~最近は濃いキャラでお腹いっぱいなんだから出てくんなよちんちくりん。
「はぁ、お前は孤児院の奉仕作業は良いのかちんちくりん」
「ちんちくりん言うな!もう二週間経ったから終わったわよ!うぅアッチのシスターがみんな仕事が出来るせいですっごく大変だったし、あの責任者の人がチョー怖かったんだから!」
「そうかこっちではそんなに経ってるんだっけ?俺は暫く自分の世界で仕事してたから久し振りにこっちに来てよくわからないトラブルで頭をカチ割られたばっかだから近くでデカイ声を出すな。そんな事をしてるとまたあの神官長に怒られるだろうが!」
「ウィーグラフ様なら本山に緊急召集されていないわよ。教会の騎士、それも彼方の聖女様の護衛と揉めたって言うのが不味かったみたい。幸い向こうが暗殺者炙り出しに協力してくれたと言ってくれたそうだから一時的なモノみたいだけど暫くは姫殿下の元に運営していくそうよ」
「あ、あのケイ様、お怪我は大丈夫なのですか?先程頭を怪我したとでしたら私に治療させて下さい!」
「あっ大丈夫ですよシスターケイティ。神様に緊急離脱させられる時は体の怪我なんかを完全に回復させてくれますから。その代わり一時的に能力が落ちるんですけどね」
「じゃあ黄色いの暫く街の外に出ることはないのね」
「そうだな茶髪チビ。俺はこれから冒険者ギルドに行って登録してくるんだよ。前にコッチに来た時は色々なゴタゴタに巻き込まれてスッカリ忘れてたからな。
今回もサクッと用事を終わらせて向かう筈だったのに何でか決闘に巻き込まれるし、よくわからないモノと戦うハメになるし、挙句に道具屋の息子に間男と間違われて撲殺された上にクエストの報酬を貰い損ねて金まで毟り取られて最悪のところに性悪茶髪チビに絡まれるとか俺ってどれだけツイてないだよ」
「だから茶髪チビもやめろ!あんた私の名前忘れたわけじゃないでしょうね!言えなかったらケイティにセクハラしたって触れ回ってやるんだから!」
「おい、止めろシスターミシェーラ!お前が黄色いのって言うからからかっただけだろ?俺はもう行くからな」
「ちょ、ちょい待ち!今、あんたは道具屋のヘタレポールにやられてお金に困ってるのよね?」
「いや別に困っては無い。あの金は本来なら手に入らなかったモノだしな。ただ、協力してくれた人には悪いとは思うけど」
「そう、まあいいわ。でもあんた、これから冒険者ギルドに行くのよね?」
「何だよ?なんか頼み事か?行く序でに出来る事なら引き受けても良いぞ。此処のシスターさんにはお前以外には世話になってるからな」




