うんめいのきろ(ようこそ世界の裏側へ)
「先に言っておくがココじゃあ連絡は取れないぞ。その為に態々依り代を利用して75%以上の能力が使用可能な影分体を送り込んだ。だからココは俺が現れた時点で既に街中ではなく俺の管理するダンジョンの一部と化している。そうなれば通信士の妨害スキル『情報封鎖』で連絡を遮断して確実に始末する。唯一神の眷属の異界の侵略者の退治パターンだからな」
よく分からないがひじょ~に厄介な事に巻き込まれた?
「じゃあ、五月蝿いからサクッと逝っとけ」
黒猫さんがライフルを構えたまま尻尾を使ってハリセンで何かよく分からない言語で怨嗟の声を撒き散らすセイント(瀕死)をまるでGのようにパシッと叩き潰す。
残りの四肢もパシパシと潰し全てが蒼い粒子に変わると胴体、恐らくは心臓が有った場所に蒼い水晶のような物が現れる。
それをハリセンで叩いて此方に寄越してくる。急な事だったので思わずキャッチしたソレはキラリと光って形状が変化して小さな蒼い石が付いた首飾りとなりアクセサリーの一枠を奪う。
「グランクエストの裏側、ユニーククエストの果て魔王への第一歩であるアナザークエストへようこそケイくん。まさか最初のユニーククエストで堕ちて来るとは君も業が深いと言うか深淵に見つめられていると言うか不幸の神に愛され過ぎてる言うかその御愁傷様~」
おい、なんだそのちょーぜつ不吉なセリフは!あんたが黒猫だから不幸を招き寄せたんじゃないのか、あぁん?
「いや、多分アレだよ?一発で看破しちゃうから一気にアナザークエストに傾いたんだと思うよ。だって、ヨルくんは何度も地雷踏んでるクセに全然堕ちて来ないかやっぱり素養の問題だよ。
どうも俺達みたいなスレた感じのほうが堕ち易いのは確かだよ」
誰がスレたおっさんだ。俺はまだ29、断じておっさんでは無くお兄さんだよ。それよりも依り代なんて何時仕込んだの?それとその銃は何処で手に入れたの?後、妖精の国の魔王って?
「ここぞとばかりに一度に聞いてくるなぁ。宜しい、簡単に説明くらいはするよ。詳しくは本体と出会った時で良いだろう?」
さぁクロえもん、ちゃんと答えてよね!
「んもぅ、ケーくんは知りたがり屋さんだなぁ。先ず依り代はタマさんに小型の垂れクロ人形を君の影に放り込んで貰った筈だよ?
次の銃は何処にも無いよ。俺が試行錯誤して今開発中だから試作品なら4挺あるけど全て俺が管理してる。
最後は自分で確かめてみるのが良いよ。此処まで堕ちて来れば分かるさ、
もう時間も無いし、また何処かでお会いしましょう!」
ズブズブと影に沈んで消える黒猫さん。あの人、ミケさんが居ないから説明が面倒になって逃げたな。




