まことにようやくどうぐやへむかう(ふぅ、相変わらず長い横道だったぜ。)
観察していると5人組って言うよりも夜一くんの知り合いが二組って感じか。女の子達の仲は良好のようだが野郎共は何かあれば喧嘩が勃発しかねない一触即発の状況を上手く間に入っている夜一くんが見事に抑えているのがよく分かる。
「ケイさん、これからの予定は?」
「あ、うん。ログインした時にメールした通りに道具屋へ行こうと思う。何でこんな事になったんだろ?」
「そうですか、じゃあ大丈夫かな。前に言ってた東雲工房の件なんですがもう少し準備に時間が掛かるそうなので用意が出来たら連絡が来るそうなのでその時にケイさんの居場所を聞きますね」
「それなら俺の居場所を探すように言っておくと良い。ちょっと興味が湧いたのでついていくことにしたからな」
なんだか分からないがMANATOくんがついてくるようだ。
「バカ兄貴、何を勝手な事を言ってるの!」
おぉ、頑張って妹さん!
「何もしないぞ。俺は先程の光る攻撃について聞いてみたいだけだ。それに必要なアイテムはドロップし終わったからな。あの野郎に付き合う必要は無い」
興味は『癒しの手』ですか。それなら夜一くんに聞いて下さい。
「バカ兄貴、スキルついて無理矢理聞くのはマナー違反なんだからやめなさい!それにドロップアイテムだって手伝って貰ったんだからこっちだって手伝わない訳にはいかないでしょ!」
「お前はそっちで手伝うんだから問題なかろう。別にソイツの目当てのアイテムを吐き出すMobを効率的狩るのには俺は必要無いからな」
「そうだな。別にお前だけじゃなくて妹もいらん」
「こら狂くん!ごめんね二人共、狂くんはさっきまでの周回である程度集まったから好きにして良いよって言いたいんだよ」
「曲解するな凪。言葉通りの意味だ。さっさと行けよ腹黒」
あー若い、若いなぁ皆。このままそれなりに仲良く冒険して来ると良いよ。お兄さんは気楽にクエストに戻るから。
「ごめんなさい。MANATOくん、言い出したら聞かないからこのままついて行っちゃうと思います。そうなるとAkiさんも一緒になるのでご面倒をお掛けします」
あ~やっぱり、ついてくるのは確定なのね。面倒なので質問等は無しって方向でお願いします。
「一応、東雲工房の方と交代して戻ってくるように言っておくのでそれまではすみませんが引率をお願いしますね」
おーい夜一くん、俺、初心者!初心者がトップクラスの有名プレイヤーの引率っておかしくないですか?
「みんな頭は良いんですけど、意外に子供じみたところが残ってますから大人のケイさんにお願いするのは当然だと思いますよ」
はぁ、やっぱりコッチの視線だけで会話出来るですか。分かりました、分かりましたよ連れて行けば良いんでしょ。




