くろねこさんといっしょにばとるじゅんびへん(黒猫さんと一緒にバトル準備編 あー巻き込まれたー[棒読み])
『ケットシー』元々は攻略組でその時のクランランキングは最高で第3位。大火力の魔術師のミケ、的確な回復のエクストラジョブ司祭のシロと言う二枚看板のβプレイヤーの影に隠れるようにプレイしていた正規初回プレイヤーのクロ、これが彼の始まりだったらしい。
彼が黒猫さんと呼ばれる前、βプレイヤーの妹二人から切り離そうとした阿呆(元第1位クランの微ケメン幹部さん)を妹を賭けたPvPでノーダメ、100秒、ワンパンで勝利し『影法師』『一撃死』と有名になった対人戦のスペシャリスト。
その後、転移術師となった事で追い回されてそれが嫌になって行商人プレイをしながら初心者支援をする為に今の『ケットシー』を作り上げた商業ギルドの火付け役。それが隣でシャドーボクシングをしている薄汚れたぬいぐるみの本体、黒猫さんの正体らしい。
「ん?何?もしかして緊張してる?大丈夫、相手は高がレベル50程度のサブパーティーにも入れないカスの6人パーティだろ。
典型的な前衛3、後衛3。メインタンクの騎士、回避型サブタンクの斥候、メインアタッカーの戦士、魔術師、神官、弓使いのヤンキーみたいな格好に似合わない王道パーティだけど余裕だよ」
えぇ、それは貴方だけですよ。俺はLv17のザコですからね!レベル差3倍弱の相手によゆーなんてあってたまるか!
「大丈夫だって。少なくともHPの少ない後衛の3人は君の切り札なら一撃もあり得るだろ?」
確かに『逃鶏の装い』で-1000近くまで強化されたMIDで放つダメージヒールならやれるかも知れないが何故知っている?
「俺の『ケットシー』での役割は調達と黒猫屋の経営。黒猫屋は質屋みたいモノだから『鑑定』スキルは高いんだ。相手の大凡のステータスから予測は出来る。ソレ、ヨル坊の仕込みだろうけど相性は良さそうだ」
だからどうしてひよこフェイスからみんな心を読むんだよ!そんなにも分かり易いのか!ちくしょー!
「諦めろ。ユニーククエストに絡め取られたら凡人でも関係無いんだ」
くそぅ、何て重い言葉なんだ。実際にこの人も元々は普通の人みたいだし経験から来る言葉の重みが段違いだ。
「此処でアイツらを倒しておけばヨル坊達と付き合いが有っても周りは何も言えなくなる。俺も苦労したからそう言う事は嫌いだしな。それに舐めた真似した阿呆は潰さなければミケ達が『未開調査団』と戦争しかねないしな。だから『未開調査団』の幹部達も何も言えずにいるだろ?」
やっぱり三毛猫さんもキレてるんですね。時折、つま先をトントンしてたのは苛立ちの合図だったようだ。
それと黒猫さん、一応俺の事も考えてくれてるみたいだけど正直巻き込まないでくれー!




