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ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
7. 逃げる。謎の集団から逃げる。
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くろねこさんとみけねこさん(商人ネコーズ、動くぬいぐるみと美女)

 それにしてもさっきから黒猫さんが俺の事を御同輩って言ってるのって、まさか!


「あのもしかして貴方も…」


「おっと、それ以上は実際に会った時にしておこうか。俺達の本拠はロンバルディアの東にあるヴェネト帝国。その帝都ヴェネッツィアにある『黒猫屋』って言う店だから機会があれば訪ねてくれ。取り敢えずソレについては少しなら説明することも出来るしな」


 やっぱり、この『シリーズ装備』と神について何か知っている様子だ。しかし、国外か。行けるようになるのは一体何時になることやら。


「それとヨル君には仕事の途中経過を報告しておこうか。ご要望のモノだけど思ってたより高くてちょいと難航してるが任せておいてくれ」


「でしたら追加料金を払いますよ」


「大丈夫だよヨル君、兄さんがやるって言ったら絶対にやるから!


 ね、にぃ?」


「あ、うん、なんとかなった。たった今、7割引に成功したよ。ミッションコンプリートだ妹よ。


 という訳で暫くはこっちで竜師のジョブ修得と地竜、飛竜の買い付けに専念するからそっちはよろしくなミケ。後、追加資金を20億Pほど頼む」


「という訳でじゃない!16億Lなんて直ぐに用意……出来るけど。


 あーもう、にぃの悪い癖が全開になってる。どうせさっきの交渉だって競馬か何かを連続で当てて交渉相手をいい気分させて()ぎ取って来たんでしょ!


 分かった、分かったわよ!


 いいわやってやろうじゃない。三日よ、三日待ってなさい!


 お金なんて三日で用意してあげるわよ!」


「流石は事実上のクラン運営者のミケだね。一週間は掛かると思ったのにまさか三日で集められるとはね。分かったよ、簡易転移陣(ポータル)を製作したら一旦、帰るよ」


 ポータル?


「黒猫さん、このゲームではほとんどいない転移術師(ポーター)なんだよ。多分、黒猫さんが一番遠くに大量に色々運べると思う」


 夜一くんが黒猫さんのことをチラッと教えてくれる。


「これで黒猫さんが一番乗りした国は3ヶ国目かぁ」


「それは凄いな」


 夜一くんの台詞に普通に凄いと思ったのが声に出てしまった。


「いやいや、プレイ初日にあのロマリアを解放することが出来ただけでなく入国許可証は第一区画まで入れる白金印が押されている君、ケイ君の方が凄いと思うよ」


 おい、何で知ってる?


「何で知ってるか分からないって顔だな。あの剣聖さんはプレイヤーの間でも有名人だからアンテナ張ってたら君がヒットしたって訳だ。そういう訳だからこっちにも打算があるんだから助けようと思ったんだよ」


 分かりやすいだろうと猫のぬいぐるみが笑っているのはとてもシュールだな。


「さてこの話は此処だけのオフレコで頼むよヨルくん御一行諸君。ネームを伏せたってことはそういうことだ。


 んじゃ、内緒話はここまでにして本題を終わらせようか?」


 耳をピクピクと動かしているところを見ると先程のぷちって娘が連中を連れて来たらしい。それにしても芸が細かいなあのネコ。

P=ポード ブリテン島諸王国連合通貨

通貨レート 0.8P=1L

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