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ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
閑話 日常編1
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休み明け(なんでこんなにしごとがおおいの?)

「それで休日はどうだったの圭介君」


 俺に話し掛けているのは心療内科医の天野(あまの) 美希(みき)先生。


 何故こんな所に医師がいるのかと言うと此処が病院だからだ。


 俺の勤め先である宇佐美製薬の治験を行っているのが経営母体が同じである宇佐美総合病院だからだ。


 その出向要員の薬剤師として治験参加する筈だったのに他にも検査技師、工学技士、ME資格等を持っているせいで色々とたらい回しにされ、こき使われている。


 そのせいで天野先生、正確には旦那さんの雅紀先生のカウンセリングを受けているのだ。美希先生も同じ心療内科医を診察するような凄い人なのだが、どうやら予約がキャンセルになったらしく暇つぶしに俺の所にやって来たらしい。


「それなりに、いえ、とても楽しかったですよ美希先生。雅紀先生に言われて久しぶりに思いっきり趣味に没頭しましたよ」


 答えながらも手は何故か昨日の機器保守記録がつけられていない予備機のメンテを行っている。クソッ、あの阿呆、ISOの更新審査も近いから内部監査もあるのにサボりやがったな!


「圭介君、圭介君。あんまり無理しちゃダメだよ?」


 おっと、顔に出るくらい昨日の担当であったクソ野郎への怒りの波動が表面化してしまったらしい。


「そうだ、圭介君。ウチの病院のアイドル看護師さんと一緒に通勤してきたって本当なの?」


 にやにや笑いながら言っているのでどうやら暇潰しの本命はそれだったらしい。


「美希先生、先生には話したから知ってるでしょう?美桜、花鳥院(かちょういん) 美桜(みお)は俺の妹ですよ。何でこんなに無駄に騒がれてるのか分かりませんよ」


 そう真相はこうだ。朝、家を出ようとバイクのキーをポケットに突っ込んでいたらミオが「兄さん、ゴメン。送ってって!」と駆け寄ってきたので仕方なくミオの車で一緒に来ただけだ。お陰でせっかく着たおニューのライダースーツから着替える羽目なった。チッ、最近は雨ばかりで乗る機会が無かったから楽しみにしていたのに。


 因みにミオは車でメイクしてた。どうやら通勤時間をそれに当てたかったらしい。お陰でこの騒ぎだ。


「まぁ圭介君とは名字が違うし、ほら顔立ちとかもよく見ないと同系統だって分かりにくいから。身なりに気を使ってたら圭介君も整った顔立ちなんだからそこまで……ゴメン、どうやっても騒がれると思う」


「はぁ、じゃあ今日はこのまま此処で大人しく仕事していた方が良いですね。どのみちこれだけ仕事を増やされると缶詰でしょうけど」


 まったく学生じゃあるまいしウザい。何よりウザいのはその噂を聞いたクソ野郎だ。今日は別の仕事だったのに他所の機器のメンテまで押し付けやがった。あー今日は残業確定だな。クソーログイン出来ないじゃないか!

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