ひよこはきぎにかくれよるはてきをうつ(適材適所ってね。)
なんだったんだあの如何にも探険隊みたいなお揃いの格好をした二人組の女の子達は?何かなんか若いけど団長さんって感じ男の子にほっぺたを引っ張られながら帰っていったけど。
後で夜一くんに聞いたところ彼女達が噂に名高きクラン未開調査団の副団長ジィーニーさんとパパラッチパメラとの事。
つまり二人を引っ張って行った男の子があの奇人変人の巣窟のまとめ役、だんちょーさんこと、未開調査団団長『完璧超平均』のグラントさんのようだ。
彼はポジション、ジョブに拘りは無く足りないところに入ってサブとしてエースを支えるプレイスタイルをしているらしい。実際には問題児の制圧が可能なところから見ても彼が真のエースで間違いない無いだろう。
話が逸れたので軌道修正してPKとの戦闘に話を戻そう。さっきのシャイニ……んんっ、光る手は『癒しの手』と名付けた自作スキルである。
このゲームでは既存魔法を方向や威力などをカスタム出来るマジックエディットと言うシステムがあり、それを利用して出来たのがゼロ距離ヒール『癒しの手』だ。
本来のヒールであればオートターゲットと20mの射程が有るが、『癒しの手』はそれを廃して手又は足に固定で触れた瞬間に発動するようにカスタマイズしてその分威力は3割程上げてある。
何故本来は回復系のスキルが20以上のレベル差のある相手に対して必殺になったのか?それはMIDのマイナスを利用した所謂ダメージヒールってヤツだ。これなら相手のDEFが幾ら高くても関係無いし、MIDが高ければ逆にダメージ量が増える。だって本来はヒール、回復魔法だからな。
この便利なマジックエディットだか実際に使っているには極少数だそうだ。なんでも素の魔法が優れている事と調整が難しいが影響しているらしい。実際に俺も『癒しの手』を含めた3種類のヒール作製に夜一くんに手伝ってもらったにも関わらずゲーム内時間でほぼ一晩掛かっている。
レベル差のせいで一人倒しただけでMPはすっからかんになったがレベルが13まで上がったし、相手の所持金やらアイテムやらが大量に入ってきた。なんでもPKプレイヤーを倒すと所持金は根こそぎ、アイテムはランダムで最大所持している半分がこちらに入るらしい。まぁここでもひよこのLUKパワーが炸裂したようだ。
その後はPK共がビビってる間に木の上に退避して夜一くんの邪魔にならないようにしていた。一応は時折、敵アーチャーやアサシンを下に落として夜一くんのコンボ数に貢献していたけどそれだけだ。
本当にあっという間に夜一くんが残り14人を無傷で始末しただけだった。その後は街に帰還して夜一くんと別れた後、今度はウサギの獣人の男の子を背負ってお母さんを探したりなどの騒動もあったが割愛する。それで疲れ果てたので道具屋はまた後日と宿屋でログアウトした。




