ぼすせんのつづき(あっれぇ~?ボスってこんなに楽勝な感じで良いの?)
「すみません。さっきはバフが間に合わなくて!」
なんだ、夜一さんのバフの効果か。
ログを見るとスキル『応援』『エール』『突撃行軍歌』の三つのバフが重ね掛けしてある。
って、最後のは吟遊詩人のスキル!確か歌うか楽器を演奏しないと使えないんじゃ………ま、まさか、手拍子と足踏みで発動されたのか?
挑発とかを使いながら?
確かにこのゲームは出来るのならスキルの同時発動は可能だと聞いたけど実際にやれる人間がどれだけいるのやらって言われたのを目にしたらどう言っていいのか分からない。とちょっとテンパっていたら
「あっ、それとアーツと武器が合ってないみたいなので通常攻撃の方が効果的ですよ」
ダメージについてだと思ったらしくアドバイスをくれる夜一くん。
なぬ?アーツと武器が合ってない?
もしかして今までの違和感ってそれのせい?
「今使ってるアーツって剣術の『スラッシュ』ですよね?
それで武器は短刀。なら重量が足らないので大した威力が出ません。
職種が剣士なら剣術から刀術にコンバートして『一文字斬り』に変えるとかスキルで短刀術か短剣術を取る事をお勧めします。
宜しければ後で相談に乗りますからさっさとやっちゃいましょう!」
それは助かるがボス戦ってこんなに楽勝で良いのか?
(注:そんな訳はありません。ワイルドボアでさえ初討伐者はフルパーティ6人で何とか討伐した化け物です。そこのレアユニークプレイヤーのレベルとPSが鬼畜なだけです。普通は低レベルプレイヤーに攻撃させながら討伐なんて無理ですよ!by真ナビゲーターへるぷちゃん)
ん?何だか変な声が聞こえたような気がしたんだが気のせいか?まぁ気にせずにこのままいこうかね。
そこから夜一の指示によって順調にワイルドベアを削っていくケイだった。しかし、HPを1/3まで減らしたその時だった。
「うぁ!」
ワイルドベアのHPが1/2を切った時に新たに使い始めた『叩きつけ』によって荒れていた地面を攻撃の着地の際に踏んで転けてしまった。
そして、ワイルドベアの見た時の攻撃のモーションに移っていた。それは低範囲攻撃である『叩きつけ』だった事で「あ、これは死んだかな」と思ったが夜一がいつの間にか取り出していた短槍をヤツの眉間目掛けて投擲する。
その槍はまるで吸い込まれるようにワイルドベアの眉間を貫いてしまう。そのまま倒れゆくワイルドベアのHPバーはそれに合わせるように減少していき、ヤツの背中が地面につくと同時にHPバーが0になって消える。
こうして初のボス戦はほぼ危なげなく楽勝ムードのまま終了したのだった。




