ごうとぅーざへる(俺は天国を目指したい?)
「正直に言えば放置しておきたいところだけど同年代という事でランちゃんマリちゃんと遊んでたルーカさんが一緒にダンジョンに囚われてるから最低でも俺達は行かないとね」
そう言って立ち上がったケイに従ってアリーとパーシーも立てば
「クランの参謀閣下と金庫番が居ないと困るよね」
トリスも続いて立ち上がりガウェイン、レンもそれに続く。
「わ、私も行きます!」
とペティが言えば
「しょうがないな、私も行ってやるよ」
と訳のわからないツンデレを見せたモードレーヌも腰を上げてクラン総出でダンジョンへと向かう事になった。そうこれも何時もの事だと思って救出に入ったダンジョンがまさか裏ダンジョンだとはこの時は誰も予想すらしていなかった。
先ず異変に気づいたのはケイとトリスの二人だった。ギャラハッドから聞いていたモンスターとは少し違ったからだった。聞いていたモンスターは人型のゴーレムやドールだった筈なのだが、出てきたのは動物型のゴーレムやドールと微妙な誤差だったのでそのまま進んだのが不味かった。
明らかな異変、五階層のダンジョンだと聞いていたのにその五階層のボスを倒してもギャラハッド達は居ない上に更なる階層への階段が現れた。この時点でヤバいと感じたケイが撤退指示を出し、トリスが逃走経路を確保しようと動いた時にはもう遅かった。ボスの間の入口が封鎖され、強制的に死に戻りの復活ポイントをこのボスの間に設定されたのであった。
この時点で漸くギャラハッド達の救援以外のメッセージが入り、此処に来るには他所のクランとレイドを組んで来るように等の重要なメッセージが規制されていた事を知る。そしてダンジョンの名も『名も無き小迷宮』から『裏迷宮5 天空の玩具箱』と変わっている。
「という訳で二次遭難しました。脱出するには特別なアイテムでの帰還若しくはダンジョン攻略によってダンジョンマスターになるしかないみたいです。頑張って特殊アイテムをゲットしに上層10層を目指しましょう!」
クエスト内容をサラッと読んだケイが方針を言うが
「此所は下層50層だから最下層10層でギャーくん達と合流して深層5層でダンジョンマスターを倒す方が速くない?」
とトリスが反論を出す。
「嫌だよ!コレ、前に黒猫さんや白猫さんの言ってたダンジョンマスターに成る為の極悪ユニーククエストだよ!つまり、運良くダンジョンマスターを始末してもダンジョン経営とかしなくいけなくなるのはごめんだよ!」
そう言ったケイを素早く全員で縛り上げるとモードレーヌが担ぎ、一同は一路最下層のギャラハッド達との合流を目指すのであった。
ダンジョン『天空の玩具箱(裏につき反転階層あり)』の階層
新層1~10
最上層1~20
上層1~100
地層1(超広い迷宮)
下層1~100(ケイ達は現在95層)
最下層1~20
(ギャラハッド達が10層にて三度目の最下層20層のボスチャレンジの為準備中)
深層1~10(10層にてダンジョンマスターが待機中)




