すけっとがつよすぎる(ひよこさんが空輸されるよ)
予告乱入してきたNPC、特に鑑定してみた3人は別格だった。
先ずはぽややん剣聖ことマルクス=ヴォルシュテイン氏の一番弟子であるリカルド君(十代半ば?)はバスターソードを片手で振り回し小鬼をバッタバッタと潰し、撥ね飛ばす嵐のごとき奮迅を見せるかと思えば、湧きモブが居なくなると"一ツ目鬼"の足の小指などの急所に的確に痛撃を入れる器用さを見せている。
次にカール君(おそらく二十歳前後)。彼は雷の魔法を使って牽制や移動速度を上げて攻撃している。その移動速度は速すぎて入りと終わりしか確認出来ない(ケイと目の良い数人が辛うじて)上に"一ツ目鬼"の死角へと死角へと移動していくオマケ付きだ。
最後にイッテツ氏。彼については規格外としか言いようがない。HPが減るごとに強化と狂化が進んでレベルがガンガン上がっていく"一ツ目鬼"の攻撃が全く当たらない。後で知る事になった話では剣鬼とは剣の理、剣理の1つである見切りともう1つ以上の剣理を習得した上で先代より認められて初めて成れるエクストラオーバーユニーククラスであるらしい。少なくともレベルが万単位に至らなければ習得条件すら知る事が出来ない特殊クラスであるそうだ。何故知る事が出来たかと言えばこの後にこの場に居たメンバーが強制的に飛竜籠と呼ばれる乗り物に乗せられて空の上で調理させられて開かれた宴会の席で酔っ払った本人が語っていたからだ。
そう言う訳で"一ツ目鬼"は見事打ち倒されたのだがHPバーが残り一本になった時にワンダーまーちゃんランドから命からがら逃げてきた阿呆がロマリアの騎士を見て
「これでは試練になっていないではないか!こうなったっら難易度を究極、いや狂気、混沌まで引き上げてやるー!」
とか言うのでプリオネールちゃんに貰ったアイテム、ヴィゾーヴニルの尾羽を使い『魔剣レーヴァテイン』を呼び出し焼鳥を開始してもう1つのお土産の天照の犬笛でまーちゃん(分体)を召喚、文字通り犬の餌もとい狼の餌としてまーちゃんランドのフルペインルナティックコースへと落とされて断末魔を上げる鳥が居たが無視しよう。
そうして圧縮されて人サイズになりlevel9999と言う化け物に変化した"一ツ目鬼"であったがイッテツに首を飛ばされて終わってしまったのであった。




