うりぼうしうごく(ユニーククエストの火蓋は落とされた)
新年明けましてお目出とう御座います。
「ケイさん!」
特別観覧席の爆発直後に現れた謎の巨人がケイを踏み潰そうとしているのを見てパーシーとルーカは飛び出そうとする。
「お二人さん、ちょっと待った」
首根っこを捕まれてそう声を掛けられて後ろを振り向くパーシーとルーカ。
「ちょっと何するんですか!」
テンパっているルーカが首根っこを掴んでいる人物、トリスに噛み付く。
「まあまあちょっと落ち着こうか。無策で飛び込んだところでケイさん達の邪魔になるだけだよ。だったら此処は協力して救助に専念しようか。
詳しい自己紹介とかは全員が助かってからにしようか。でも先ずはアレの攻略の要であるケイさん達を安全圏に引っ張ってこよう。取り敢えず俺達が隙を作るのを手伝ってくれる?彼なら自力で脱出してくるでしょ?」
「何を言って…」
「まあまあルーカさん。どうやら彼等も同輩のようだ。少し話を聞いて確実にケイさん達を助けにいきましょう。
それで一体何をすれば良いんですか?」
そう言ううり坊に更に噛み付こうするルーカをパーシーが止めて詳細を訪ねる。
「これから俺がアレの眼を潰す。犬の人はうちのガーさんと追撃に行ってくれ。鼠のお嬢さんは此処から援護を頼む。レンさんは悪いけど最悪ケイさんが逃げるまでの時間稼ぎをお願い。
カウント3からスタートするよ。」
トリスは了承を得ないまま準備をする。手に持っていた布包みを解き特殊武装『ザミエル』を取り出す。この武装がトリスの切り札の1つである『GSO』から持ってきたビーム、実弾の両方が撃てる『魔弾の射手』と称される悪魔の名を冠するURライフルだった。その薬室には既にとある特殊弾が装填されていて準備が完了していた。
「3、2、1、行け!」
トリスが合図と共に放った弾丸が巨人の1つしかない目玉を穿つ。其れによってケイを狙った踏みつけは逸れた。
「では征くで御座るよ!」
トリスの射撃が当たる前にガウェインが飛び出す。右手で撃たれた眼を抑えてもう片方の手、左手で観客席の縁を掴んでいたのを利用してガウェインは巨人の肩までいくと
「変装『剛猿の装い』、来い『業炎猿丸』」
変装して武器を野太刀へと変えたガウェインが刀を振り下ろす。
「むぅ、硬いで御座るな!しかし、レン殿達の時間を作らねば」
ガウェインはあまり効いていないと分かっているが何度も刀を振り下ろす。数度に一度の割合で炎が出ているのがダメージが入っていると言うことであるのでガウェインは一寸法師になった気分で巨人を斬りつけるであった。




