ようやくどうぐやにむかう(何だか凄い濃い時間だったよ。)
「あ~そう言えば、マルクスがアンタ達を送るって話だったのよね?護衛は王城に入ってしまえば私かマルクスの一人で済むけど、まぁ間違いなく私達はババアに説教を食らうから暫く動けないわね。
どうしよっかなぁ?オリバーくんに行かせると多分、夜に使えなくなるのはメンドイし、ケーくんは加護持ちだから下手なバカに行かせて心象を悪くされるのは以ての外なんだよね。
あっ、居るじゃない。護衛から一時的に抜けても問題にならなくて真面目でしっかりした子。
エリー、ちょっと来なさい!」
良いことを思いついたと娘を呼ぶエレン。それと同時にマルクスが溜息をついてから娘とお偉方が居る方に向かい、何やら身振り手振りを加えて娘に説明しているようだ。そして、マルクスと立ち位置を交代した娘、エリーゼが此方に来る。
「お母さん、何か用なの?お父さんの話だとちょっとお使いに行って欲しいとか言ってたけど」
「まぁ似たようなものよ。ちょっとこのひよことお嬢ちゃんを道具屋まで届けて来てくれる?」
「この人、大人だよね?土地勘の無い私が道具屋さんに連れてく必要ってあるの?」
「このひよこ、いえ、此方の異界の渡り人様は鳥神ヴィゾーヴニル様の加護を受けし御方なの。それに今回の捕りものに御尽力頂いたから何かあったら困るのよ。
だから、つべこべ言わずに警護の訓練だと思って送り届けて来なさい」
「お母さん、それはすっごい理不尽だと思うんだけど」
「いいから行ってきなさい。騎士たる者、時には困っている人に手を差し伸べるのも仕事の一環よ。頭がガチガチになってきてるから教会外の人と接して解してらっしゃい」
「は~い、分かりました。お母さん、私が居ない間に仕事をサボっちゃダメだからね?」
「あのねエリー、流石のお母さんでも殿下の前ではサボらないわよ。お母さんは楽できるところで楽してるだけだもの。
エリー、晩餐会までに帰ってくればいいからたまには羽を伸ばしておいで。ケーくん、世間知らずの娘の事をフォローしてあげてね」
「あ~多分、コッチが一方的に世話になるだけだと思いますけど一応は努力してみます」
「ほら、これが謙虚な反応ってヤツよ。こういうの学んできなさい。お父さんやお母さんじゃあ絶対に教えてあげられないから」
うわぁ~自覚ありなんだ。
そう言えば、さっきから幼女が静かなんだけどもしかして寝てる?
抱きかかえてから何も言わなくなったと思ったら寝ちゃったか。
ちょっと女王様、背中に乗っけてくれませんか?
あ、ありがとうございます。では出発致しましょうか。




