ようじょがむかえにきたよ(幼女が迎えに来たよ!あれ?なんか増殖してないですか救世主様?)
「まあまあ、そこまでにしておこうかウィーグラフ殿。その渡り人様には用があるからこれ以上は止めて欲しいな。
ほら、メリル嬢。このお兄さんで間違いないのかな?」
おぉ、突如子供の群れを連れた救世主が登場したぜ!
あの神官をやんわりと止めるとはさぞお偉い方だろうありがたやーありがたやーと拝んでいると
「あぁ~ひよこのおじちゃん、やっとみつけた~!」
幼児の群れから現れたのはアレは道具屋の幼女。
「これは一体どう言う事でしょうか?お答え願いませんかマルクス卿?」
「構いませんよウィーグラフ殿。ですが宜しければその前に彼に自己紹介をさせて頂けませんか?
彼はつい最近、神々に招聘された渡り人様だそうなので挨拶をさせて頂きたい」
「そうですね。それが宜しいでしょう。そう言えば私もまだ自己紹介をしていませんでした。
先ずは最初に声を掛けたケイティからと思っていましたのがこのままでは何時まで経っても終わりそうにないので先に私がさせていただきます。
私はこの神殿の神官長を務めるウィーグラフと申します。今後ともよろしくお願いします」
「シスターのケイティです。よろしくお願いします渡り人様」
「シスターミシェーラよ」
そう言えば、名前すら聞けて無かったんだよなぁ。うん、やっぱ、この人は俺にとっての救世主だわ!
「では鳥神ヴィゾーヴニル様より加護を承りし異界の渡り人様、私はファミリア教会、教会騎士の末席に身を置きし騎士、マルクス=ヴォルシュテインと申します。以後お見知りおきを」
うん、救世主様からご丁寧な自己紹介を頂いたので応じなければ
「これはご丁寧にありがとうございます。俺は渡り人のケイです」
「ケイ様ですね、覚えました。
ちょっと、みんな!
おじさんは今から少し大事なお話をするから向こうで遊んでおいで。
そのシスターケイティ、シスターミシェーラ、悪いんだがちょっと見ておいてくれないかな?」
救世主様と目が合い、俺は
いえ、様付けされるような人物ではございませんよ。
と思っていると
じゃあ、ケイ君と呼んだ方が良いのかな?
な、まさか脳内に直接語り掛けてきただと!
という風な視線のやり取りが交わされる。
「分かりました、マルクス様」
こっちの話はスムーズに進んでいきそうだな。
「え~面倒い。それにそっちの孤児院の子でしょ?自分で面倒見れないのに連れて来ないでよ」
黙ってやれや茶髪チビ。
「すまないね。確かに正論だ。だけど、この都市の孤児院は主体はウチだけど合同経営なのは理解してもらえないかな?
後でウチのシスターに甘味でも届けさせるからなんとかお願いできないかな?」
はい、救世主様のほうが上手でした~。
「仕方ないわね。よ~し、チビ共!向こうで遊ぶわよ。ほら、ケイティも早く!」
子供達とあまり変わらない茶髪シスターが翠髪シスターさんを押して子供の群れを連れて行く。
「………申し訳ありませんマルクス卿、後でシスターミシェーラにはキツく言っておきますから」
あの神官が下手に出ているだと?でもな~んか、顔が強張ってるような気もするんだよなぁ。
「いえ、構いませんよ。確かシスターミシェーラは出家前は貴族の娘さんでしたのでしょう?
あのくらいなら可愛いらしいものです。それにウチの問題児共に比べたら十分に許容範囲内ですし」
なんて大人の対応だ。あの神官を前にしてなんと言う余裕!凄すぎるぜ救世主様!
「ですが、それでは示しがつきません」
どうもこの騎士様に何かしらの因縁でもあるかね?でも、騎士様からは全くそういう雰囲気が感じられないんだよね。
「でしたら3日ほど、孤児院での仕事と言うのはどうでしょう?主にやってもらいたいのは子供達のお世話ですね」
「ご配慮感謝致します」
あ、あの神官に頭を下げさせるだと!
や、ヤバいよ救世主様!なんか因縁っぽいものあるっぽいから絶対フラグですよ?




