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ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
14.開始する。ダンジョン攻略を開始する。
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だんじょんをこうりゃく(ちょっとお説教が必要だな!)

「おいアンタは如何してやる事なす事こう何時も派手なんだよ!『DDO』最高位の騎龍、白龍『ファフニール』のブレスなんて初見で巻き込まれずに躱せって言う方が無理だろうが!見ろ、逃げ遅れて俺は1デス、パルマさんやルーカさん、キティちゃん、ネネネちゃんが危うく巻き込まれるところだったんだぞ!」


 感情に任せて全力全開でコンバートで連れて来た愛騎にブレス攻撃をさせたユラに巻き添いを喰らった苦言を呈するケイ。


「ごめんなさい、少し羽目を外し過ぎました。


 あれ?ねぇケイくん、この子が何で『DDO』から連れて来たって分かったの?一応『PWO』にも竜が居て竜乗り(ドラゴンライダー)竜騎士(ドラグーン)なんてジョブもあるのにどうして?もしかしてケイくんも私と同じ『DDO』コンバーターなのかな?」


 謝ったユラが即座に愛騎の正体に気付いたケイに疑問を持つ。


「いや俺はコンバートはしてしないよ。それにしても、やっぱりユラさんが『DDO』の高難易度ダンジョンで軒並み最速攻略のレコードを持つギルド『大口真神』のギルドマスター『白姫』のユリエールか。道理でダンジョンで的確に指示を出す筈だ」


「その恥ずかしいから『白姫』とかは止めてよね。アレって5年も前の話だし、ちょっとした若気の至りで派手な事を沢山やらかしてるしさ」


「今でも十二分に派手にやらかしてますよね。大体如何して『DDO』でもそうだったけどダンジョンで貴女の近くに居ると巻き添いを喰らうんだろうね?」


「ん?『DDO』でもレイド組んだ事があるのケイくん。私の正体を明かしたんだから自分も名乗っても良いんじゃないかしら?」


「いやいや俺はひっそりとソロでプレイしていた小者ですので」


「小者って『GSO』じゃ第3回『LB(ラストブレット)』のファイナリスト、第2回『TH(トゥーハンズ)』のチャンプですからそんな事は…「『TH(トゥーハンズ)』の話は止めろ思い出したくもない」アッハイ、すみませんッス」


 どうやらサムはケイの触れて欲しくないところに触れてしまったようだ。


「妙にはぐらかすじゃない。だったら当ててみるから何処のダンジョンでレイド組んでたの?」


「………『屍山血河』」


「ソロであの地獄に一緒に行ったのはケーニッヒ?」


「当たり」


「何処が小者よ。高難易度ダンジョンでスルスルと斥候を務めてたじゃない」


「一応レンジャーでしたからね。あの時も三回くらい誤射のフレンドリーファイアをかましてくれましたよね?」


「うぅっ」


「ますたーは今でも誤射するよ?主にとさに」


「いやアレはワザとだから。あのそのあの時はそこそこ腕が良いと躱せるからってやっちゃう癖が付いててごめんなさい」


「いやもういいですよ。それよりも地上へ帰りましょう」

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