表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
14.開始する。ダンジョン攻略を開始する。
134/321

ひよこひさびさにふぇいすでかいわする(だから何で分かるの?)

 少し早いかと思いながらもログインしてきたケイの眼に先ず初めに映ったのは奇妙な光景だった。


「おぉ、流石はセンパイッス!そこで普通に決闘を拒否する所にシビれるッス!」


「あんな一方的な申し入れを拒否したから決闘とはコイツは頭がどれだけおめでたいのでしょうか?それに決闘を挑んだ相手がどんなモノなのかも知らないところが一番可笑しいですね。ボス、これはもう潰してしまって良いのですよ」


 スクリーンモードで何かを見ている二人の美女が何やら興奮気味に実況しているところだった。


「おふたりで何をやってるんですか?」


 思わず聞いてしまったケイ。


「あっケーくんお帰りなさい。今、タマさんと『黒猫さん、ハイランドの大地に立つシリーズ』の『黒猫艦隊護衛編』、『上陸王都商業編』、『王城皇女暗殺阻止編』の編集が終わったんで次の『騎士団決闘百人斬編』の編集作業をやってたところッス」


 何それ?超見たいんですけど!


「おっ、興味がお有りッスね?分かったッス、ケーくんには特別にディレクターカット版のデータを渡すッスよ。今はキティちゃん達用にグロシーン、不適切な表現なんかをカットしつつも盛り上がれるように気合いで編集してるッスけど、この後の『暗黒街博徒対決編』からが厳しいッスね。」


 いやそもそもその題名からダメだと思うよサーちゃん。


「いやいやケーくん、その前の『異界侵略双頭犬編』を泣く泣くカットしてるんスよ。流石に飛竜購入権を手に入れた話をすっ飛ばすと後の話を繋げにくいッスよ。それでなくとも『赤竜群飛来編』が『異界侵略双頭犬編』を削ったせいで訳が分からなくなりかけてるッスから。それと『皇女王子逃避行編』で今の段階でセンパイから貰ったデータが最後ッス。いや~最後にセンパイが皇女ちゃんと王子くん(ついでに大臣)を抱えて(大臣は引っ掛けて)ユウダチに飛び乗るシーンが最高ッス!」


 サーちゃん、ネタバレは止めて欲しい。でも良いの?ユラさんにキティちゃんと黒猫さんの関係を隠さないといけないのにこんなところで作業して。


「大丈夫ッス。キティちゃん達は時間キッカリでログインして来るだろうし、ユー先輩は時間に若干ルーズなところがあるんでどうせ遅れてくるッスよ。後は毒を吐かせて普通に戻ったダーリンが見張ってくれてるから作業の中断は容易ッスから」


 なら良いだけど、俺は良かったの?


「そこはケーくんはセンパイが認めてるからオッケーッス」


「何でケイさんが喋ってないのに会話が成立しているの?」


 やっぱりタマさんの反応が普通だよね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ