しすたーさんとおはなししようね(他とは視線で語り合えるのにどうしてだい?by 神官長ウィーグラフ。)
神殿の礼拝堂の長椅子にシスターさんと二人にされた。勿論、奥の方からあの凶悪神官が監視しているし、入り口には何故が重装備に着替えた騎士が二人、二階で掃除していたシスターに変わって弓矢を装備した軽装の騎士が数名グルグルと回っている。
それになんだろ別に殺気とかじゃなくて興味の視線も感じるんだよなぁ。視線を辿ると柱の影にシスター達が隠れて小声で「ケイティ、頑張れ」などと聞こえてくるが何を頑張るんだよ?会話?会話だよね?ねぇ?ねぇ!チッ、シスター共め視線を逸らしやがった!おい、茶髪のシスター、何が「黄色いの、ぐっじょぶ!」だ。声、覚えたからな!
どうにかして娯楽に飢えたシスター達のオモチャにされる前に退散したい。それにシスター達の期待に応えるようなハプニングが起きたらまた死に戻りだ。うん、次はファミリア教の教会か蓮華教の寺院がいいなぁ。
ひぇ、何だ?今、背筋が凍る様な寒気がしたぞ!冷たい視線の先には神官が居た。ですよねぇ、そうだと思った!ヤバい、いい加減に話さないといけないんだが、シスターさんとの距離が近過ぎて声が上手く出ない。うん、神殿騎士達の殺意の視線のせいでね!
この人はアレだ、自分の容姿を自覚してない上にパーソナルスペースが狭いんだ。俺は後2メートルは離れてもらわないとヤバい。何でこっちが横にズレると同じだけ詰めてくるの?もう椅子の端まで来たのに何で詰めてくるんですか!
おぃ、そこの茶髪シスター!何が「そこで押し倒しちゃえ。」だ。一体、このシスターさんに何を吹き込んだ!ちょっと、こっち来いや!と視線を寄越すと柱に隠れやがった。お前、顔も覚えたからな!ちょっと、何だよその可愛い顔は!ドキッとするからチラチラ覗いてくんな!心臓に悪いだろうが。
何でこんなにフツメンに理不尽な世界なんだ!まぁ、俺はこの帽子のせいでどうやったって顔が見えないみたいだけどな。
つーか、何人のシスターが隠れてるんだよ!柱一本に2~3人だから20人前後ってところか?暇なのか?暇なんだなお前ら!
あ、やべ!神官のオーラがドス黒いモノに変わってるよ。いい加減に話を進めないとでもその前にシスターさん、太腿に手を置くのと上目使いで此方の顔を覗き込んでくるのは止めて下さい!




