せんぱいにゃんこさむにゃんのせんとうこうざたんくへん(フッフッフ、センパイのマネッス!どうッスか?似てるッショ!)
「盾使いの基本スキル、先ずはヘイト管理の為の挑発系スキル。ほらかかってくるッス!」
そう言って盾に剣をぶつけて音を鳴らして目の前の敵、ラットンと言う名のデフォルメされたネズミ型のヘイトを自分へ向けるサム。
「次は敵が自分と同じくらいの体格や力を持ってる相手の攻撃を弾く『パーリング』ッス!」
襲い掛かってきたラットンの体当たりを盾で上手く受けて弾き返す。
「で、自分よりも体格が大きかったり力が強い場合は受け流し系のスキルを使うッス」
弾いただけのラットンが再びサムに襲い掛かって来る。次の引っ掻き攻撃を盾で受けて角度をズラしてキティ達が居ない方に流す。
「これが敵の攻撃から仲間をかばうスキルのひとつの『カバーリング』ッスよ」
標的をネネネにへと移して攻撃しようするラットン。すかさず盾を構えたサムがネネネの前に飛び出て攻撃を受けようする。
「この時に応用として『シールドアタック』や『シールドバッシュ』、『シールドチャージ』なんかの攻撃技があればダメージを与える事も出来るッスね」
そう言ってスキルを発動させた光る盾でラットンをぶん殴って光の粒子へと変えてしまうサム。
「まあレアさんの盾はタワーシールドなのでどんと構えて攻撃を受け止めるのが基本中の基本ですけど、こういう風に出来たら協力プレイって感じで楽しいと思うッスよ。
じゃあ今度はキティちゃんの前にラットンを逸らすから無防備なところを攻撃してやっつけちゃってね」
新たに現れた二匹目のラットンを盾で殴りつけるようにしてHPを半分にしてキティちゃんの前に落とすサム。そこにすかさずキティちゃんの思っていた以上に鋭い突きが炸裂して即座に粒子へと変換されるラットン。
「ありゃ?コレならHPを削る必要は無かったッスね。実に良い突きッス。センパイに教えてもらったんスか?」
「うん!お父さんにふぇんしんぐがやってみたいって言ったらお父さんが教えてあげるって言ってくれて今は基礎を教わってるの!」
そう言って、にぱっと笑顔を向けるキティ。
「うわっ眩しい笑顔ッス!センパイやアタシみたいに汚れた心の持ち主には眩しすぎて笑うしかないッス」
ハッハッハと乾いた笑いしか出ない薄汚れ心のラウンドシールドとシャムシールを装備したベリーダンス風衣装で自分を着飾る褐色の猫耳美女サム。『ケットシー』のエースチームのサブタンク(回避盾、魔法盾も可能)にしてサブアタッカー(物理でも魔法でも何でもござれ)のスーパーサブ、クランマスター直属の黒猫艦隊対城戦艦コンゴウの艦長、通称『魔王猫の尻尾』呼ばれるハイランクプレイヤーである。
「ならキティちゃんはフェンシング界のスーパーアイドル、美人過ぎる剣の達人とか言われちゃうんだろうなぁ。センパイ教えるの上手だもんなぁ」
こんな風にワイワイやっているとそこにタマさんとひょろっとした男性が合流する。
「楽しそうだね、何の話をしていたんだい?」
「ダーリンはやっぱりえっちッス!ガールズトークを知りたがるなんてさいてーッス」
「ガールズトークってサム、君は29歳で子持ちのオバ…「それ以上言ったらブチ殺しますよ先輩」…いや、事実じゃ…「娘を連れてセンパイの所に疎開します」マジで止めて!俺、ガチでクロえもんに制裁されちゃう!リアルにされちゃうから止めて下さい!それよりも君達二人が居なくてなったら寂しくて死んじゃうから~!」
「ハァ、すみませんねレアさん。お二人がバカップルもとい何時までもラブラブ新婚気分さんで。この場合の対処方法は…」
タマがペラペラと手帳を捲り始めると
「「ゴメンナサイ。だからクロ(センパイ)には言わないで下さい!」」
二人同時に土下座に移行する。




