こうぼうおよびこぼるともちかへ(ゴートゥー、ザ、ダンジョン)
「あー予想以上に黒猫さんに怒られてマジで使えなくなったミールは放置で良いとしてキョウカにはパーティに入ってもらった方が良いんじゃないか?」
夜一からは早く誤解を解いて貰わないと此方も縁を切られると焦った様子で言われ、黒猫さんは「あっそう、もうウチで全面バックアップするからご苦労さま?」と坦々と言っているがこれは親しい者から言わせればガチギレだ。その証拠に噛みついたミールが言葉の刃でズッタズタに切り裂かれてマインドダウンしている。
「あかんてキールにーさん。キョウねーさんがお遊びで殺気をぶつけた瞬間にコッチを敵として認定されてしもたからキョウねーさん連れてたら絶対に逃げるであの人」
「けーさん、危機察知スキル高過ぎないか?」
「アレは多分やけど天然もんや。スキルやったら発動したら僕は分かるからこないな事になってへん。兎も角、コッチも地下へ突入や!」
そうして、コウ、パルマ、キール、リールの4名も地下迷宮だと知らずに地下へと降りて行くのであった。
「よ~し、着いたわ!ロンバルディアも久し振りね」
「ますたーここは?」
白い犬のぬいぐるみを抱いたモデルのようなロシア人が王都の一角にある誰もいないバーの前で立っている。しかし、話し声は二人分、つまりは彼女、白犬さんも本体は別のところに存在している『聖王』の一人なのだ。もっともダンジョンマスターになる条件の一つに裏ダンジョン攻略があるのでなんら不思議はない。
「此処は私達の最初の拠点よポチちゃん。そこのカウンターの裏にダンジョンに通じている地下道に降りられる階段があるからクランハウスの供用ボックスでアイテムを補充してから降りましょう」
「ん。ますたーがそう言うならそうする。でも、ますたーがいればあいてむなんていらないよ?」
「人の事を回復アイテムか何かと勘違いしてない?気功や神通、祝詞だって万能じゃないし、この分体ってそれほど力を振った陽分体じゃないから内包された力を使えば消えちゃうわ。だからアイテムは必要なのよ」
「ん。じゃあいつもどおりいんべんとりの八割くらいうめておく」
「よしよし、素直で良い子ねポチちゃんは!さあいざダンジョンへ!」
「えいえいおー」
こうしてダンジョン攻略のエキスパートたる『コボルト』のクランマスターと番犬サモエドのポチちゃんも地下迷宮へと降りて行くのであった。
現在判明中の『装い』所有者
ルーカ 第1番『子鼠の装い』
ケイ 第10番『雛鳥の装い』
クロ 第0番陰『???』及び第13番改『魔猫の装い』
ユラ 第0番陽『???』及び第14番改『聖狼の装い』
クロとユラは既に『装い』を進化させてあるのである程度自在に装備のビジュアルを変更する事が可能です。その為、人型モードでは顔を出したり、周囲に紛れる事も可能になっています。クロが姫ちゃんズを冒険者ギルドへ連れて行った時も着ぐるみではなく人型だった為、掲示板ではケイの方が盛り上がったと言う訳です。




