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ゲームの世界に義妹と来たので、素敵な”出会い”を求めて僕らは二人、冒険に出る。  作者: 謎の生物
まずはエルフのヒロインを求めて冒険に出る。
29/92

第27話 「フォートウッド」付近を騒がす敵の正体について

キリが良いところまで進んだので、最新話を投稿させていただきました。

でも物語的には今回も全然、進んでいないな・・・。

 カズイクル・ベルリングとアンナ・キムイノ、「フリーダムファンタジープレイ」において海を越えた北の大陸の大国ベイルガルド・ドラクニア帝国皇帝直属の現7人で構成されている最精鋭部隊ドラクニアナイツの1人と言う設定で、敵キャラとしての能力はどちらも最精鋭部隊に属するというだけあり、高い部類に入る。


 ドラクニアナイツはどれも接近戦も魔法や武器による遠距離からの攻撃もどちらもこなせ、少なくとも初心者による初プレイはあんまり育っていない2回目ぐらいのプレイでは苦戦する敵キャラなのは確かである。

 カズイクル・ベルリングは魔法も使えるが、主に剣による接近戦をメインに向かってき、逆にアンナ・キムイノは魔法をメインとした遠距離からの攻撃を主にしてくる敵キャラにしてボスキャラである。


 ちなみにカズイクル・ベルリングは、性格的には普段はクールだが、スイッチが入ると少し戦闘狂な性格へと変貌すると言う設定があるが、「フリーダムファンタジープレイ」をプレイしたプレイヤーにはあまり深い印象は無かった様で人気もあまりなかった様である。

 その逆なのが、アンナ・キムイノであり、その見た目と反して実は二百年は生きている魔女で、俗にいうロリババァなのだが、その容姿とは裏腹に妖艶な仕草と冷酷で悪意に満ちた言動で悪女という印象があるのだが、その反面、どこか抜けており時に悪女のイメージをぶち壊す情けない言動までするところにギャップがあり、プレイヤーの人気を集め、後にアペンドで仲間になるユニット兼攻略ヒロインになるまでになったキャラである。


 カズイクル・ベルリングは仲間になる事は無いが、アンナ・キムイノは仲間になった時の性能は最精鋭部隊ドラクニアナイツの1人と言う設定だけあり、魔法使いとしては上位の性能を誇るキャラで、接近戦も十分にこなせるので、かなり使えるキャラで、彼女を味方にした場合、パーティーに加えたプレイヤーも多く、光一もその一人だったのは言うまでもない事である。


 いくつかのイベントクエストのボスキャラとして出てくるこの2人は、この現実となった世界ではエリスのイベントクエストでもある「フォートウッド」付近の治安を巡り、中央大陸樹海の東に設置された軍事施設にて邂逅する事となった。

 もっとも彼らとしては、自分達がベイルガルド・ドラクニア帝国軍の人間だとは知られるつもりは毛頭なかったのだろうが、まさかいきなり自分達の正体をバラされるとは思っていなかったのか、カズイクルは何とも言えない表情で光一を凝視し、アンナに至っては口をパクパクしながら呆然と光一を見ていた。

 緊張感のある空気から突如、何とも言えない空気に変わったなか、復活したアンナが何とか取り繕って声を発した。


 「い、いやぁ~、まさか私達がベイルガルド・ドラクニア帝国の人間だと知っている者がいるとは思わなかったわ~。ひょっとして以前、北の大陸に行った事でもあったのかしら・・・?」

 「そうなのですか御使い様」


 アンナの問いに続く様に尋ねるエリス。それに対して光一は「・・・ええ、まぁ・・・。」と言葉を濁すしかなかった。

 さすがにゲームをプレイしていたから知っていましたとは言えないだろう・・・。

 そんな光一の様子にアンナは「ふ~ん」と言いながら、穴が開くぐらいに凝視する。そこにエリスが厳しい声でアンナ達を問いただした。


 「海を隔てた北の大陸の人間達が、何故この地で長期に留まってあのようなモンスターを解き放っている!?目的は何だ?!」

 「はぁ~?さっきも言ったけどそう訊かれて素直に言う訳ないでしょ。」


 エリスの問いただしに、馬鹿にした様に返すアンナ。しかしまたここで二人のやり取りを見ながらゲームの設定を思い出していた光一が説明した。


 「恐らくだけど、|彼女達(帝国)が生み出した生物兵器の戦闘データをとるためじゃないかな。」

 「戦闘データ?」


 光一の言葉にエリスは怪訝な表情となり、カズイクルはとにかくとしてアンナはギョっと言う表情になる中、光一は続けた。


 「ベイルガルド・ドラクニア帝国の現時点での目的は北の大陸統一で、今現在、大陸の半分を支配しているのだけれど、残り半分は帝国以外の主な国々が連合を組んで対峙しており、侵攻を阻まれている上に、魔王軍まで侵攻している現状故に、それを少しでも打開するため、そして戦力アップのためモンスターを元にした生物兵器を生み出して、その戦闘データ採取を北の大陸の他国に知られないようにするために、わざわざ海を越えて中央大陸樹海ここで行っているというところじゃないかな?」


 光一の解説に今度はカズイクルまで呆然とした表情になり、アンナに至っては再び口をパクパクして固まっており、光一の言っている事が事実だと証明していた。


 「あ、あんた一体何者よ?!帝国の穏健派もしくは敵対している国のスパイか何か!?」

 「・・・あんたらの目から見て僕や義妹はそういう風に見えるのか?」

 

 アンナの絶叫に近い問いに光一が逆に尋ね返すと、アンナもカズイクルも苦虫を噛み潰した様に押し黙った。

 正規の職業軍人である彼女達から見ても、光一や春歌がスパイには到底見えないからである。そもそもスパイならば格好からしてもっと目立たない恰好をしているだろうし、ましてや見ただけで解る最上級モンスターを手懐けいる時点で、スパイに出来る事ではない。

 では何故、自分達の目的まで知っているのかという謎はあるが、アンナもカズイクルも今はそれを解いている場合ではないと、思考を切り替えた。


 「・・・疑問と言えば疑問だが、今はいい。それよりも我々の正体はおろか目的まで知られている以上、尚更、放置するわけにはいかん。」

 「そ、そうね。機密保持のためにもあなた達には死んでもらわなきゃ・・・。」


 そう言って剣呑な雰囲気を出す二人、それに反応して「ケルベロス・ロード」、「ライトニング・ホワイトドラゴン」、エリスやいつの間にか近くにいた他のエルフ達も警戒しながら構える。

 だが、肝心の光一と春歌は何事もなかったかのように平然としていた。実に自然体なのである。

 光一と春歌のこの様子を見て、アンナとカズイクルは内心で舌打ちした。自分達の殺気や闘気の威嚇を受けてもエリス達の様に強く警戒するどころか、平然としている時点で自分達の威嚇が効いていないと言う事である。

 目の前の最上級モンスターも従えている時点で、並みの使い手ではないと思ったが、光一と春歌の実力は自分達よりも遥かに上だと認識してしまったからである。

 こうなっては光一達の排除以前に、自分達が生還できるかも分からなくなってしまった。エリス達エルフだけならば、どうとでもできたが、光一達が相手ではアンナとカズイクルはおろかサイクロップス改造体にここにいる全ての部下をぶつけてもどうにかできるか分からない。

 アンナは光一達と対峙しながら相方のカズイクルに小声で話しかけた。


 「どうするの?事態は私達にとって相当やばいんだけど・・・。」

 「分かっている。エルフ達はどうとでもなるとして問題は目の前の2匹の最上級モンスターとそれを従えているあの二人だ。兵達では一方的な蹂躙劇となるだけだ。」

 「でもぶっちゃけ私達の手にも負える様な相手じゃないわよ。」

 「分かっている。だが我々以外、あの二人と戦える相手はおるまい。それに勝てる相手ではないなら、かつ必要はあるまい。」

 「・・・ああ、そういう事・・・。」


 カズイクルの説明にアンナは相方の言いたい事が理解できた途端、ガックリときた様子で力のない声で返した。


 「ああ、そうだ、こうなったら現段階で手元にあるモンスターの改造体の戦闘データを持って本国に戻る。任務失敗とは言えこれだけは絶対に持って帰らねば、全てが無駄と化す。」

 「・・・そうね、そして戻った私達は見事、任務失敗と言う事で評価に大いに響き、下手したら責任を取らされてドラクニアナイツから外され一般兵にまで降格、最悪、クビと言う訳ね・・・いやその前に私達があの二人にここで討たれる方が先かしら・・・ふっふっふ・・・。」


 自嘲気味に力なく笑うアンナにカズイクルは「おい」と少し怒りの色を混ぜながら声を掛けると、


 「悪かったわよ。で、まずは目の前の危機を如何にかしなければならないのだけれど、あの二人を私達が相手するとして、それからどうするの。」


 アンナはカズイクルに一言詫びると、再び一騎当千のドラクニアナイツの表情となり、相方にこれからの行動を、確認の意味で尋ねた。


 「あの二人を我々が相手にしている間に、部下達にエルフ達の相手をさせ、機を見てサイクロップス改造体を突撃させる。それで少しの間、場が混乱したところでアンナ、「テレポート」を使え。」

 「まっ、それが妥当でしょうね。とは言えテレポートは呪文の詠唱如何によっては最悪、改造体の戦闘データを持っている部下達だけという事もありえるわよ。」

 「・・・解っている。だが今優先しなければならないのは改造体の戦闘データを本国に持って帰る事だ。それ以外は切り捨てざるをえん。ここにいる部下達の命も我々の命もな・・・。」

 「責任のある地位と言うのもつらいわね・・・。」


 アンナはしみじみとしながらそれだけ言うと、カズイクルから離れ、小馬鹿にしたような笑みを顔に張り付けて光一達へと一歩踏み出た。


 「とはいえ部下達ではあなた達の相手は無理だから私達が相手をしてあげるわよ。掛かってきなさいなお坊ちゃんにお姫様♪」


 アンナの言葉にカズイクルも一歩踏み出して、光一と春歌に自分が出せる全力の殺気を叩きつけた。二人の殺気に直接受けていないエリス達を含むエルフ達はおろか味方の兵達も気圧され数歩後ずさるほどだったが、光一と春歌には全く通じておらず、光一はいつもと変わらない声色でエリスに声を掛けた。


 「エリス、僕と春歌はあの二人に指名されたから相手をするから、エリス達は他の帝国軍の兵達としばらく相手をしていてくれないか。あの二人をさっさと倒してすぐに加勢するから。」

 「あ、はい。分かりました。ご武運を。」


 光一の瞬殺宣言にアンナとカズイクルから放たれる気配がより凶悪なモノになったが、光一と春歌にはやっぱり効いていなかった。

 そんな光一の様子にエリスは素直に従い、光一から離れて他の帝国兵と戦闘を始めた。それを尻目に光一と春歌も乗っていたモンスターから降りて、光一はカズイクルと春歌はアンナと対峙した。

 

 「・・・さっさと倒すだなんて言ってくれるわね。相当、自分達の強さに自信がある様だけど、一騎当千のドラクニアナイツである私達を侮った事を後悔させてあげるわ。」

 「・・・別にお兄様の言った事は事実ですから。」


 春歌の言葉に怖い笑みを浮かべながらアンナは相方のカズイクルに発破を掛けた。


 「だそうよ!このお坊ちゃんとお姫様には目にモノ見せてあげないとね!私はこのお姫様を相手にするから、カズイクル、あなたはそっちのお坊ちゃんを任せるわよ!」

 「ああ、この男の相手は任されよう。アンナ、その女の相手は任せた。」

 「任せなさい!!ではいくわよ!!どこからでも掛かってきなさい!!ぶっ殺してあげるわ!!」


 今、ゲーム「フリーダムファンタジープレイ」におけるエルフのヒロインの一人、エリスの最初のイベントクエストのボス戦にして、この現実となった今においては「フォートウッド」の周辺の治安を脅かすベイルガルド・ドラクニア帝国軍をまとめる二人のドラクニアナイツとの戦いが今、火蓋を切って落とされたのだった。

暑い夏もようやく終盤に入ったので、我的にはホッとしています。

これで物語を書く速さも少しは上がりそうだぜ・・・多分・・・恐らく・・・だったらいいな 汗

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