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とりあえず集団転移して下さい。

初めまして、あーと、と申します( ゜д゜)

書きたくなったので書き殴ってみました( ゜д゜)

では第一話どうぞ( ゜д゜)

 



「青葉!購買行こーぜ!」


「却下。弁当あるしそんな食えないよ。」


「連れないこと言うなよ〜、寂しいと死んじゃうんだよ。」


「お前は兎か何かかよ。」



 Hello、皆様。

 俺の名前は裏通(うらみち) 青葉(あおば)って言います。

 只今親友(奴隷)伊那(いな) 清一郎(せいいちろう)君にしつこく購買に誘われてるところです。

 そろそろ殴り飛ばしたくなってきましたがそこは博愛主義者のこの俺、ぐっと堪えます。

 とゆうか寂しくて死んでくれれば俺の手を下さなくて済む分そちらの方がありがたいですね。



「なぁってば?話聞いてんのかー?このこのぉ…ゴペッ!?」


「おい、誰かこの猿に首輪付けといてくれ。」



 脇腹をつつかれてつい手が出てしまいました。


 本当にこいつには学習能力がないのでしょうか?

 このやりとり、もう高校生活に入ってから何度やってるのでしょう?考えたくもありません。



「ちょ…顔踏まないで…。あっ…でもちょっと気持ちいい…///」


「ウキウキ煩いぞ猿。」


「ブベラッ!?」



 ハァ…。何故こんなに気持ち悪いのでしょうか?

 このままでは猿に悪いかもしれません。

 まだあの志○動物園に出てたチンパンジーの○ンくんの方が頭がいいのではないでしょうか?

 あ、だってほら、あの子一人?でお使い出来ますし。



「青葉っち、そのへんにしといたら?」


「動物に躾をしてなにがダメなんだ?ついでに首輪も持って来てくれると嬉しいかな。」


「あはは…って!しまってる!せいちんの首閉まってるから!」


「あ、ごめん、つい力込め過ぎて。」


「お前はついで俺を殺す気かぁ…!」



 煩いのが一人増えてしまいました。

 ちなみに此奴は高畑(たかはた) (ゆう)

 俺は基本的にこの2人と仲が良いと思われてます、全くもって不本意ですけどね。


 丁度3人集まったので少し説明しましょうか、

 俺達が通っているこの高校は聖樹(せいじゅ)学園。

 私立でそこそこ有名な都内の進学校です。

 俺達は2年。俗に言う中弛みの時期真っ只中です。

 しかも明後日から夏休みということもあって皆テンションが高いです、かなり五月蝿いのでイライラしますが。

 五月蝿いのは嫌いじゃないんですよ?清一郎が嫌いなだけです。

 そして今は昼休み、丁度今今学期の授業が終わり昼休み後の式典の準備が待ち構えてるといったところです。



「馬鹿のせいで昼休みの時間がなくなったじゃん。」


「げっ!?もう後10分しかねぇ!?次準備だし移動だろ?

 あぁ…俺の昼飯…。」


「はいはい、二人とも文句言わずにさっさと式場いくよー?」


「まぁ、俺はもう弁当食べ終わってるから問題ないんだけどね。」


「なぬぅ!?青葉…貴様裏切ったな!?」


「五月蝿いよ、猿。ウキウキ喚くな。」


「今日は一段と酷いっ!?」


「あはは、青葉っちも夏休みだしテンション上がってるんだね〜。」



 むぅ…。

 何故か馬鹿にされてる気分です。そりゃあ俺だって高校生です、夏休みにテンション上げることくらい許されるでしょう。

 ぶっちゃけ凄く楽しみだと言うことはこの二人には黙っておきましょう。



「なぁ?今日の準備って何やんの?」


「さぁ?多分椅子とか運ぶんじゃないかな?式の準備なわけだし。」


「うへぇ…。力仕事かよ…。」


「ん?お前は力仕事得意だからいいじゃんか。」


「飯食ってないから腹減ってんだよ…。」



 全くもって自業自得ですね。

 これをきに改心して欲しいです。そうすれば猿から○ンくんに昇格してあげましょう、まずはお使いですね。



「清一郎、焼きそばパン買ってこいやゴルァ!」


「いった!?いきなり殴んなよ!?ってかお前はさっき飯食っただろ!?俺が食いてぇよ!」



 博愛主義者のこの俺がつい殴ってしまう…!

 これが清一郎の侮れないところですね。

 体の隅々から溢れ出るウザさ、正直耐えられません、動物園に帰るか土に還って欲しいです。



「おい!お前ら!もう準備は始まってるぞ!早く中に入れ!」


「すいません!すぐ行きます!」


「やべっ!?もう始まってんのかよ!」


「これも全部清一郎のせいだな、焼きそばパン食いてぇなんて言ってるから。」


「それ言ったの青葉だろ!?」



 そんなこんな争いながらも式場の中に入る僕たち三人(+少し禿げてる教師一人)。


 その時、


『ようやく全員集まったか…。“集団転移”』


 そんな声が頭に響いて…。


 俺の意識は。


 闇に。


 消え。


 た。





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 ん、うぅん…。

 ここは…?どこでしょうか?

 確か式場に入って…そうです、変な声が頭に響いて。

 確か“集団転移”、とか言ってましたよね?

 となるとここは…



「うわぁ…。」



 見渡す限りの木、木、木!というか大木!


 なんでしょうか?本当に何処かに飛ばされてしまったんでしょうか?

 “集団転移”、名前からして集団を転移させるモノのようですが…。

 となると他の人達は?見たところ俺の周りには大木さん達しかいないようなんですけど…あ、キノコくんもいました。


 ん?これは…?


 焦っていて気づかなかったのでしょうか、握りしめた手の中に手紙のようなものが入っていました。


 少し皺くちゃになってますが読むのに問題は無さそうですね。



『やぁ!運が悪かった少数の人達!

 と、いきなり言ってもわかんないだろうから所々端折って説明するね!』



 出来れば端折らないで欲しい。

 後テンションがウザいです。



『君達は今、元いた世界とは別の世界にいる。

 詰まる所異世界って奴だね!やったね!…と言いたいところなんだけど君たちが運が悪いっていうのはちょっと転移に問題があったんだ!』



 とりあえず貴方が俺達を転移させたのは分かりましたがアフターケアくらいちゃんとしてください。

 それに問題があったのになぜこの人はこんなに元気なのでしょうか?



『転移させた君達、687人のうち24人だけ転移に失敗しちゃったんだ、いや、本当に申し訳ない。

 転移に成功した663人の人達は今頃王城でごった返しながら王様の説明を受けてるんだろうけど…君達がいる場所すら僕にはわからないんだよね!

 まぁそれは置いといて。』



 置いとかないで欲しい、切実に。



『君達を転移させたはこの世界に魔王が復活しそうなんだ。本当は僕直々に滅ぼしてやりたいところなんだけど支配者として、この世界に干渉するのはルール違反なんだよね。だから君達をこの世界に転移させた。勝手なのはわかってるけど是非魔王をフルボッコにしてくれると嬉しいな!』



 魔王…ですか、と、いっても俺達には何の力もないんですよね。



『と、思ってるそこの君!大丈夫!しっかりと転移させてる時に一人一人に力を授けてるから!」



 どこかから見てるんでしょうか?こいつ。



『早速なんだけど、“ステータス”って言ってくれないかな?』



「ふーん…“ステータス”。」



 すると俺の目の前にひらぺったい、とゆうより液晶画面?のようなモノが現れました。



『出来たみたいだね。そこに書いてあるのがきみの能力値、僕からの(プレゼント)は[技能]ってとこに書いてあるからしっかり目を通しておいてね!』



 ::::::::::::::::::::::::::



 ステータス


 [名前]裏通(うらみち) 青葉(あおば)

 [性別]男性

 [年齢]16


 [レベル]1

 [生命]200

 [魔力]30

 [筋力]7

 [耐久]6

 [俊敏]12

 [体力]5

 [器用]11

 [精神]7


 [技能]【蘇生】【死にたがり】【狂気】


 [装備]【学生服】【革靴】



 ::::::::::::::::::::::::::



【蘇生】ユニークスキル

 心拍が停止した瞬間に蘇生するスキル。

 現在の状態を保とうとするので老いることもなくなる。


【死にたがり】ユニークスキル

 殺害によって心拍が停止した場合、自分を殺害した対象からスキルを一つコピーし、殺害されることによって経験値を得る。


【狂気】パッシブスキル

 思考回路が狂気に犯される。

 しかし神によって制限されているので命を奪うことと失う事に対する忌避感を快楽へと変換している。



 ::::::::::::::::::::::::::



「…なんだコレ…。つまり俺は殺されないと強くならないってことか?」



 なんとも面倒な事になっているようです。

 普通だったらこの状況に涙とか出るのでしょうか?

 狂気による効果のせいか死ぬことに関しては特に何も感情を抱きません。

 それに蘇生によって死なないみたいですしね。


『うん!確認してくれたみたいだね!

 とりあえず君たちが何処にいるかは知らないけれどとりあえず“アビランダ”という国に行くことをお勧めするよ!』



 “アビランダ”ですね…わかりました。



『じゃあこの手紙もこれでもオシマイ!君達がまた皆と会えることを祈ってるよ!



 あ、あと!この手紙を読み終えたら魔物避けの結界も解除されるから気をつけてね!じゃあ神のご加護があらんことを!』



 後ろでガサリ、という音がした。



「ニンゲン?ニンゲンダ!エサダ!タクサンクウ!」


「オレモクイタイ!ヒトリジメサセナイ!」


「ダメ!カッテスルトオウガオイカリニナルゾ!」



 いくらなんでもいきなり過ぎはしませんか…?

 緑の皮膚に醜い顔、漂う悪臭、ひとり猿のような奴のことを思い出しました。


 これはゴブリンとゆう奴でしょうか?

 とりあえず初期値のままでは勝てそうにないですね…。

 それにこの世界での初めての会話です、しっかりとしなければなりませんね。

 では、




「初めまして、とりあえず殺してください。」







どうだったでしょうか?

面白いと思ってくれた方が1人でもいると嬉すぃです。

それではインフルエンザにお気をつけ下さい。

またお会いしましょう。

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