苦しみの始まり
-プロローグ-
世の中にはいろいろな恋愛の仕方がある。
自分の恋を実らせる人。
途中であきらめる人。
いろいろな人と関わりを持つ人。
私は・・・・・・
一生に一人の人しか愛さない、そう決めている。
簡単だと思っていた。
自分の決めた事が、こんなにも自分を苦しめるなんて。
-第一章 苦しみの始まり-
「起立。礼」
「おはようございます」
「着席」
私は、今日から6年生の夜空紗羅。素敵な恋ができたらな、なんて思ってる。
「みなさん、転校生が一名このクラスに来ます。」
「男か?女か? 紫織紗羅、楽しみじゃないのか?」
私の担任藤原浩子先生。はしゃいでいるのは大槻誠哉で、
紫織は私の親友。名字は東篠。
「はいはい。静かに。どうぞ、入ってきて」
先生が言うと、男の子が入ってきた。
「ええと、今日からこのクラスに入ってきた、神崎瑠維君です。みなさん、仲良くしてあげて下さい」
カッコイイけど、地味な男の子だな。
「じゃあ、瑠維君自己紹介して下さい」
「えー、神崎瑠維です。分からないことはたくさんあるので、教えて下さい。よろしくお願いします」
「瑠維君の席は、紗羅さんの横だから」
「分かりました」
私のとなりか。まあ仲良くしてあげよっと。
「瑠維君、私紗羅。紗羅って呼んで。瑠維って呼んで良い?」
「別に」
何よ。仲良くしてあげてるってのに。ほんとムカツク。
私と瑠維の出会いは最悪だった。
まだわたしは、苦しい未来があるなんて、考えもしなかった。




