(9)私が所有した車の話 その1
今回の遊趣思録は車の話です。
今回は、私が所有した車について話したいと思います。
①TE70スプリンター
この車は、私が免許を取って最初に所有した車です。
免許を取ったすぐの頃は金も無く、車は欲しくても高くて、買う余裕はありませんでした。
ちょうど、その頃、親が車を買い替える事になり、所有していたトヨタTE70スプリンターセダンを譲ってもらえる事になりました。
タダでもらえる事を期待したのですが、そんな虫のいい話はダメだった様で、現金3万円で買い取る事になりました。
買い取った時は、すでに7年落ちの車で、乗ってみると、エンジンはかかりにくい、パワーは無い、ヒーターは故障中、錆びだらけ、といった欠点だらけの車でした。
それでも、車を所有できた事が、嬉しくて良く乗り回していました。
このスプリンターは、1年程乗っていましたが、その間に次の車を買う軍資金が貯まったので、手放す事にしました。
②ランサーEXターボ
私は、免許を取る以前から欲しい車がありました。
それは、ミツビシのランサーEX1800ターボ、通称ランタボでした。
街中で、たまたま停まっていたランタボを見て以来、一目惚れをし、すっかり欲しくなったのです。
また、ランタボと言えばラリーカーのイメージがあり、ラリー好きの私は絶対に買おうと思いました。
という訳で、中古車屋でのランタボ探しが始まりました。あらかじめ、中古車雑誌でチェックを入れておいて、中古車屋巡りをする訳ですが、これがなかなか楽しいのです。
当時、ランタボは、どちらかと言うと、硬派なマニア向けの車で、人気車でも無く、タマ数的には、少ない車だったので、すぐには見つから無いだろうと思っていました。
ところが、予想に反して意外と、あっさり見つかったのです。
見つけたランタボは、81年式のGTターボでした。
早速、中古車屋にお願いして試乗させてもらうと、さすがターボ車です。
速いこと、速いこと。
以前、乗っていたスプリンターセダンとは、比較になりませんでした。
すぐに気に入ったので購入となりました。
この車を乗ってみて、まず驚いたのは、ステアリングが非常に重い事でした。
以前、誰かが、この車のステアリング操作には、ゴリラ並みの腕力が必要だと言っていたのですが、本当にその通りでした。
駐車の際の切り返しが特に大変で力一杯ステアリングを切っている状態でした。
豪華グレードだったGSRターボには、パワーステアリングが標準装備だったのですが、私の乗っていたGTターボにはパワステ設定は無かったのです。
もう1つランタボには、クラッチペダルが非常に重いという特徴がありました。
クラッチペダルがどこかに引っ掛かっているのではないかと、思う位の重さで渋滞にはまってしまうと最悪でした。
渋滞の場合は、少しずつ進む度にクラッチを頻繁に踏む事になるので、左足のふくろはぎがはってしまい、足がつりそうな状態になっていました。
ランタボは、渋滞も要注意です。
ランタボの走りについては、どうだったかと言いますと、FRであり、ターボであり、軽量であった為、走りは軽快で楽しい車でした。
エンジンは、OHCターボエンジンで、低速トルクはスカスカ、3500回転以上、エンジンを回すとターボが効いて急加速するといった、いわゆるドッカンターボでした。
燃料タンクが後部バンパーのすぐ後ろにある事も特徴的でした。
「これ、追突されたら大変だな」
と、思っていました。
トランクのすぐ下が燃料タンクなので、スペアタイヤの置く位置も変わっていて、トランクの一番奥に立てて置かれていました。
燃料タンクの位置が後ろ過ぎるので、ガソリンが満タンの時とカラでは、後輪への荷重が全く変わってしまい、挙動が変わってしまうのも要注意でした。
今の車とは、全く違う特徴を持ったランタボでしたが、とても気に入ってましたので、ここから先、19年の間に後2台、ランタボを乗り継ぐ事になります。
最後に乗っていたランタボは、84年式のGSRターボですが、この車の話は次回、話そうと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
次回は、最後に買ったランタボの話と待ち受ける、様々なトラブルについて話したいと思います。