(6)釣りの雑魚達の話 その3
雑魚釣りの話、最終話です。
今回の遊趣思録も、雑魚の話をしていきたいと思います。
今回は、夜釣りで釣れる、お馴染みのゴンズイについての話です。
夜の磯や堤防で、ゴンズイを釣った方は多いと思います。
釣れても、見た目の感じ(ドジョウとナマズを足して2で割った様な)と、毒針の危険性から嫌がる方がほとんどだと思います。
この毒針については、背鰭と胸鰭に隠れる様に3本、生えています。
この毒針が隠れている点が、クセ者で、わからずに掴んでしまったり、もしくは、針外しの時に油断して、刺されてしまったり、そんなケースが多い様です。
僕は、まだ幸い、刺された事が、無いのですが、刺された人の話を聞くと、とても耐え難い痛さなのだそうです。もう釣りどころではなく、すぐに病院に直行したそうです。
(もう泣きたい位の痛さだったとの事)
本当にアレには、注意しろよ、と何度も言っていました。
僕は、ゴンズイを釣った時は、必ず、メゴチバサミでゴンズイを挟んでから、針を外す様にしています。
釣ったゴンズイは、持ち帰るので、針を外した後は、簡単にさばきます。
まず、メゴチバサミでゴンズイの頭を挟み、ナイフで、毒針の後ろから、刃を通し、頭を切り落とします。
この時、内臓も一緒に取り、海に戻します。
後は、残った身を海水で洗って終わりです。
こうしておけば、毒針の心配もなく、持ち帰ってから、さばく時も楽です。
さて、持ち帰ったゴンズイは、唐揚げか、煮付けにするのが、おすすめです。
夏から、秋に釣れるゴンズイは、さっぱりした味ですが、冬のゴンズイは、脂がのってくるので、さらに美味しくなります。
また、夏頃には、臭みがあったりするのですが、冬には、きれいに抜けています。
冬のゴンズイを食べてみると、今迄リリースしていたのが、勿体ないと思いますよ。
さて、3回にわたって、雑魚釣りの話をしてきましたが、雑魚と呼ばれる魚達の価値観は変わってきたでしょうか。
この他にも、一般的に評価が低い魚がいますが、それらの魚については、また別の機会に話したいと思います。
最後まで、読んでいただきまして、ありがとうございます。
実は今回、紹介したゴンズイは、市場に流通する事があるんです。
地元のスーパーで何回か、見た事があります。
因みに、値段は3匹入りで300円でした。