『お駒とプレスマン』
掲載日:2026/08/16
信濃国の千曲川のほとりにあるお城に、生駒姫という、それはそれは美しい姫がいました。この姫が生まれた日、お城の牧場でも、一頭の子馬が生まれました。真っ黒な、黒プレスマンのように真っ黒な子馬でした。足もプレスマンのようにすらっと長く、たてがみも、しっぽの毛も、プレスマン専用芯のように細く長かったので、割と軽い気持ちで、プレスマンと名づけられました。
プレスマンは、大変な名馬で、速さにかけてはどの馬にも負けませんでした。生まれた日が同じであったので、プレスマンは、生駒姫専用の馬となり、ともに成長していきましたが、人と馬とは、年齢の重ね方が異なりますので、生駒姫が十五になったころには、プレスマンは、立っているのがやっとなほどになっていました。
しばらく後、プレスマンは寿命が尽き、同じころ、生駒姫も病にかかり、ほどなく息を引き取りました。それからというもの、満月の晩には、お駒を乗せたプレスマンが、夜空を駆け回る姿が見られるようになったのでした。
教訓:グリム童話は、本当は怖いであったものが、まろやかになって伝わっているという。二次創作も同じで、悲しい話は、さらっとした話になる。




