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入学式ってなんだっけ?

午前7時20分、俺の枕元にある時計は、焦る事なく一定の時間を刻み続けている。

「オワタ。入学早々遅刻の危機やんけ」

そんな事を呟いても時間は止まってくれない。時間とはとてつもなく非情なものだ。


「親父‼︎テメェ‼︎理事長なのに入学式遅刻する気か⁉︎なんで起こしてくれないんだよ‼︎」

「ハァ?5回くらい声かけたぞ、バカ瑛二」

「声かけても起きなきゃ意味ないだろ‼︎というか‼︎この時間に家出ても間に合わねぇだろ。どうすんだ、理事長の勇一先生」

声をかけても起きなきゃ意味がない。我ながら理不尽である。しかし!実際にそんな事を思った事のある学生は少なくないはずだ。

「ハッお前は遅刻するかもしれないかもしれんが、俺は天下無双の大和英雄様だぞ。家系異能使えば学校までの距離なんて、1分も必要ないね。」

「俺とお前の家系異能同じなんだが?」

「え?お前学生の内は学校側の許可が無いと"家系異能"使えんぞ。そんな事も知らんのか?」

父のおかげで見えた一筋の希望の光は、父本人によって砕かれた。

 

─入学式まで残り20分─

 身支度を終え、玄関で靴紐を結んでいる時、俺は名案を思いついた。

「ゆうえも〜ん。理事長だろ〜家系異能使用許可だして〜」

これまで、俺がこんなにも父頼った事があっただろうか。否、ある。しかし、入学早々遅刻はヤバいので、かなり上目遣いを意識し、甘い声でお願いしてみた。さぁ結果はどうだ!父よ!

「えw嫌なんだけどw」

父の肩が小刻みに震えている、別に笑いを抑えなくてもいいのに。だって、名案とは言ったが、名案だからといって、必ずしも成功するとは限らない。結果なんて、分かりきっていた。だが、賭けてみたくなった。その時点で俺は失敗していたんだ。だから、俺は満面の笑みで父に

「行ってきます‼︎また学校で‼︎クソ親父」

そう、言って俺は学校まで10kmある道のりを全力で走り始めたのであった。


 家を出て15分経過。やはり、時間は無情だ。俺は7km地点で膝に手を乗せて肩で息をしていた。流石に普段からクソ親父にシバかれていても、10km20分はキツい。そういえば、クソ親父あの時

『え?お前学生の内は学校側の許可が無いと"家系異能"使えんぞ。そんな事も知らんのか?』

とか言ってたけど、つまり一般異能は使って良いって事だ。(ダメです)

「ヨシ!身体強化使おう」

全身に巡る異能力を意識し、血液に異能力を乗せて血液が巡る速度、心拍数を上げるイメージをする。本来なら異能力を意識して、強くなった自分をイメージするらしい。しかし、俺はクソ親父から

『異能力ってのは、イメージだけでも充分能力を発揮する。だがな、そのイメージが具体的かつ根拠があると更に能力を発揮するもんよ。』

と言われて以降この方法をとっている。(この間0.5秒)

「よっと」

ジョギング程度で走り出したが、さっきの2倍はスピードが出ている。身体強化様々である。

 身体強化をして以降、今までの苦労が水の泡の様に1分でこれから通う私立大和学園・高等部ではなく、大和学園の正門に着いた。嘘やん、さっさと身体強化しとけば良かった。俺がそんな事を考えていると、視線を感じた。

「あの人って…瑛二様か?」

「マジかよ‼︎本物初めて見た‼︎」

「今日ここに来てるって事は同学年⁉︎やった」

「親の七光だろ」

「どうせ、理事長の息子だからって試験受けずに入学できたんだろ」

羨望の眼差し6割、嫉妬などなど4割。まぁいつも通りか。確かに、凄いのクソ親父で俺はこれといって何もしてないからな。俺はどこに行っても"英雄の息子"だって事か。それにしても……

「おいゴラ、そこの君。試験受けずに入学だぁ?んな事出来る訳ねぇだろぉぉぉぉぉ‼︎」

「え……あ……す…すみません」

待ってくれ少年、俺に陰口叩くくらいなら怖気付かないでくれ。周りからの視線が途轍もなく痛い。

「え?なにあれ」

「瑛二様と話してる男の子震えてる……」

「カツアゲ⁉︎」

「まさか、"英雄の息子"だぞ?」

「失望したなぁ…」

オーマイグンネス。手のひらクルックルだなここの生徒‼︎学園生活早速終わりかけてるんだけど!親父よ‼︎助けて‼︎


 入学式が始まり新入生代表の言葉になった。ちなみに、俺は学年主席では無い。次席である。この学園の入試は、全国的に珍しい筆記・運動能力試験・面接であり、異能技能試験が入学前に行われていない。そのため、異能で主席に負けてる訳ではないので俺の精神は保たれている。

 そんな事を考えてる間に学年主席様の登場だ。白銀の髪色でポニーテールの凛とした芸術とも言える顔立をした女子生徒だった。

「憧れの学園の生徒の一員として迎えられた事、この場で学年代表の言葉を述べられる事嬉しく思います。新入生代表の櫻咲凛です──」

周囲が騒めき始めた。

「まて、あの子誰だ」

「主席が"英雄の息子"じゃない⁉︎」

無理もないだろう。なにせ、主席確実と言われていた"英雄の息子"ではなく、壇上には彼女が主席として立っているのだから。

───ドォン!

 入学式会場の体育館のドアが爆破された。しかし、教員陣は動こうとしない。始まった。入学式爆破サプライズあらため、異能技能試験兼クラス分けが。

 皆さんこんにちは!Shimiです。

 私を知ってる人(極少数)は、あれ?なんか前作消されてね?と思った人!ごめぇぇぇぇぇぇん。あんまり先が思いつかなかったから一から考え直しました。なんでだろうね……一応能力とか人物の設定かなり作ったんだけどな。戦闘シーンが物凄くむずいんじゃ。

 アドバイスや感想くれたら嬉しいです!好評だったらモチベに繋がりますホントに!

 それでは、私のHPが残ってたらまた会いましょう。

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