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さなぎ  作者: 早芹氷華
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ふたつめ。



 しかし、ここは何処なのであろうか。そんな疑問が頭をよぎった。探ってみようと足を動かし辺りの壁に触ってみると、目の前にある硬い壁が正面から四十五度ほどのあたりから薄い膜のようなものに変わっていることに気付いた。



 驚いて後ずさりすると、背中も薄い膜に当たった。そこから考えると、自分はこの薄い膜に四方を囲まれていることになる。



 まさか、自分は何者かに捕らわれここに閉じ込められていたのであろうか。自分の置かれた状況に不安と恐怖が込み上げてきた。



 探って見たところ薄い膜は自力で破れそうなほど弱く、すぐにでも外へ出られそうだった。とにかくここから逃げ出そうと膜を破りかけた時、一抹の不安が頭をよぎった。


「もし外に自分を閉じ込めた何者かがいたら?」



 自分は今何も対策をせずに外へと出ようとした。もしこの膜を破り出ていくものがいないか何者かが見張りをしていた場合、自分はきっとのこのこと出てきた獲物であったであろう。



 それに気づいた途端、背に冷たいものが走った気がした。しかし、このまま外へ出ずに何者かの餌になるわけにも行くまい。



 ならば、自分がするべきは「自分」や「置かれている状況」の分析。今、この現状を打破する方法を考えてみるのだ。

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