第八話 宴の後は・・・
「よし。勇者リズウィ、踊ります!」
ご機嫌な声で自ら芸を志願するのはリズウィ。
現在、エルフ特使団第一隊の帰還と人間友好大使の訪問を祝して歓迎の宴が催されていた。
上座には人間側の全権大使代表であるシルヴィア・ファデリン・エストリア皇女と白エルフの族長レイガが座り、その両側に主だった人物が座る一大イベント。
族長レイガも人間側との友好の方針を決めたため、宴自体は和やかな雰囲気で進む。
白エルフ村特産の最高の美酒と最高の料理で客人をもてなす。
辺境の森は魔物が闊歩している危険な土地だが、白エルフ達の住む村は安全が確保されており、森の恵みに富み、美味な食糧は豊富に存在していた。
そして、美男美女エルフによる接待。
勇者リズウィでなくても普通の人間ならばそれだけで盛り上がってしまう。
酒精成分の高い酒はリズウィの思考回路を愉快にした・・・つまり出来上がってしまったのである。
リズウィは席から立ち上がると、腕に装着する腕時計型端末を起動した。
そして、当時サガミノクニで流行っていた音楽を鳴らす。
軽快なリズムで歌うアイドルものの明るい楽曲。
こちらの世界では初めて聞く音楽である。
そんな音楽に乗せて、軽快な動きのダンスを披露するリズウィ。
完全コピーしたアイドルを応援するダンスは勇者の高い体幹によって脚色され、無駄に完成度が高い。
初めは異種の音楽と異様なダンスに圧倒されていた観衆であったが、やがてこのダンスを絶賛する声が出始める。
「いいぞ、人間! 動きが素早くて面白い!」
そんな声援で気分が良くなるリズウィ。
彼の動きは益々良くなった。
そんなリズウィの剽軽なダンス姿に頭を抱えるのは隣に座っていた真面目なウィル。
「・・・まったく、調子に乗り過ぎだ・・・人間の代表としてここに来ているのを忘れている・・・」
普段のウィルは滅多に他人の悪口を言わないが、そんな呟きが口より出てしまう事自体が、この時点で相当苛いているのが良く解る。
しかし、問題ないとレイガは伝える。
「ふふふ、まぁ、良いではありませんか。若いエルフ達も喜んでいるようだ。彼の人間も我々エルフを楽しませようとしているのでしょう」
「そうだ。友好を深めるのは真面目な話だけでは進まぬ事もある。ウィルよ、お前は少し真面目過ぎるのだ。果たして飲みが足らぬのかも知れんな。ほら、もっと飲め! エルフの酒は美味いぞ!」
シルヴィア皇女から酒を勧めらたが、ウィルは節度を守り、これ以上飲む事はしなかった。
これは自分がアルコールに特別強くないのを自覚している事に加えて、コントロール不能になる事を嫌っている彼の性格も反映した行動である。
そんなウィルの横に座るレヴィッタは甲斐甲斐しく、出された料理をウィルのために取り分けている。
そんな姿は――彼女の美貌も相まり――妻の鏡のように映り、若いエルフ達から羨望の眼差しで観られていた。
そして、レヴィッタは近くにいた幼龍達の食事も取り分けて与えていた。
本来、龍は生命維持のために食糧摂取は必須ではないが、それでも美味しいモノを食べるのは嫌いではないらしい。
甲斐甲斐しく幼龍達に食べさせているレヴィッタの姿は彼女が神に仕える巫女のようにも映る。
そんなある意味で忙しくするレヴィッタに苦言を述べるのは銀龍スターシュートからである。
「レヴィッタも、そいつらを世話し過ぎだ。放っておけば自ら食糧を選択して食べる。見た目が幼いだけで、その心の奥底には数千年の知識が詰まっている。図々しさも数千年分の老龍だぞ!」
ギャースッ!
スターシュートからの指摘に抗議のひと鳴きで応える幼龍達。
どうやら、この場でレヴィッタに可愛がられているのを好んでいるようだ。
スターシュートは溜息ひとつ吐いたが、これ以上野暮な突っ込みをするのを諦めた。
その隣で声を殺したシーラが笑いを堪えている姿が妙に印象的だ。
そんなスターシュートとシーラの隣にはローラとシルヴィーナが座る。
彼女達は新旧の森の巫女だが、不名誉な事を仕出かしたこの姉妹は本来ならばこのような式典に呼ばれる事は無い。
しかし、ここはスターシュートが寛大な恩赦――別名で脅しとも言う――を出した事による措置で出席が許されていた。
そんな姉妹の話題は先程のシルヴィーナが父に向かって人間との友好を説いた事である。
「シルヴィーナ。貴女が先程父に進言した内容は素晴らしかったわ。お父様を説得できるなんて・・・あの台詞って、以前にハルさんがジーンに対して述べていた講釈よね?」
「・・・忘れました。そんな事を言っていたのかも知れません・・・」
ローラからの問いかけに対してシルヴィーナはプィッと視線を逸らす。
それが彼女なりの照れ隠しでもあったが、この時に姉から図星の指摘を貰うのがなんとなく嫌だった。
確かに父を説得したのは以前にハルがテロリストのジーンに向けて放った言葉であり、それを引用していた。
――敵を敵として恨み続けても、その先に何が存在するのか? 恨み、敵を殺害して復讐ができたとしても、その敵にも私達と同じように家族がいて、私や私の大切な人を殺そうとする。復讐の連鎖はそうやって続いていく――
あの時、ハルの唱えていた言葉はジーンには響かなかったようだが、シルヴィーナの心にはとても強く響いた。
シルヴィーナは自らの一度の過ち――森の巫女としての役割から逃げてしまったという汚点――により現在の立場がとても危ういのは十分に解っている。
そこから脱却するために、使節団の手柄を横取りしようと藻掻いたが、それを姉のローラに容易く看破されて、使節団とは分離され、体よくサガミノクニ生活協同組合内に軟禁される生活を続けていた。
このまま時だけが進んで行き、自分は周囲から価値の無い女として評価されるのが耐えられなかった。
白エルフ族長の娘である事だけが自分に残された最後の価値であり、彼女の誇りであったりする。
その価値を用いてどうやってこの先、活路を見出していけばよいのか・・・そればかり密かに考えていた。
自分に残されたカードはそれほど多くない・・・そして、悩んだ末が自分は当初思っていたほど自らに価値が無い事を解ってしまう。
その事実を認めるのはとても辛かったが、あの生活協同組合に関わる人間達の姿を見せられると、そんな事実を受け入れるしかないと思った。
歴史の表舞台で踊る人は常に大きなエネルギーを発しており、本人がどう隠したところで光り輝いてしまうのだ。
その光に引き寄せられて、様々なイベントが引き起こされる。
その中心人物のひとりが人間の女性ハル・ブレッタだ。
周囲から完全無欠に見える彼女だが、あのジーンに吐いた台詞を聞いた時、彼女も多く悩み、多くを妥協し、数多くの不幸を抱え込んでいるのだと思った。
シルヴィーナの中で何かの殻が破れた瞬間でもある。
そんなハルの家族も数奇な運命と強運を持つ人物が多い。
そのひとり、夫のアクト・ブレッタは一流の剣術士であり、人柄も良く、人間という種族ながら尊敬のできる人物でもある。
ただし、シルヴィーナは自分の好みで言うならば兄のウィルの方が良い・・・などと考えて、ここで思考が本題からズレていると認識した。
(何を考えているのシルヴィーナ。あの人は人間じゃない!)
シルヴィーナは頭を軽く振り、変な方向に進みかけた自らの思考を頭の隅へと追いやる。
ウィルも類稀な英雄としての運命を持つが、ハルの弟リズウィも勇者として存在感があった。
彼はハル達の敵国であった隣国ボルトロール王国で永らく勇者をやっていたらしい。
どうやって隣国へ侵入し、弟や他のサガミノクニの人達を説得できたのかは解らないが、それでも今ではその敵国とも上手くやっているのはハルの『永遠に他人を憎まない』という思想から来ているのだろうと思う。
そんなハルの思想を知れば、自分がこれからするべき役割もいろいろ見えてきた。
「よし、フィニッシュ!」
宴会の中心を見れば、そんなシルヴィーナがいろいろと真面目に考察している自分が馬鹿らしくなるぐらい陽気に踊る勇者の姿。
「ふふ」
リズウィの剽軽な様子に、シルヴィーナが思わず笑みを零してしまう。
そんな妹の笑顔に一番驚いているのはローラだ。
少なくともここ数十年、妹が心から笑った顔など見た記憶はない。
尤も、最近の十年近くはローラ自身がスレイプと駆け落ちして白エルフの村を出て行ったので、単に見る機会が少なかっただけなのかも知れないが・・・
それでも、ローラが妹シルヴィーナの笑う姿を見たのは、自分が森の巫女を失脚した時に邪悪に笑っていたのが最後だ。
昔から物事を利己的に考える傾向の強い我が妹。
シルヴィーナの心の中で優先するのは常に自らの利益。
『より上位に』・・・それがシルヴィーナの行動原理だと思っていた。
それでもシルヴィーナは自分の可愛い妹である事に変わりない。
なんとか正しい――ローラが思う善なる――心に変わらぬものか?と思っていたが、その兆候が出始めている。
ローラは密かに歓喜していたが、隣より声を掛けてくる存在が・・・
「お母さん、顔が固まっているよ。楽しくないの?」
ローラの事を心配してくるのは隣に座る娘のサハラだ。
「・・・サハラ・・・御免なさい。お母さんはちょっと考え事をしていたのよ」
すかさず娘に余計な心配は掛けまいとするローラ。
まだ何かを怪しむサハラであったが、そこへサハラの隣に座る黒エルフのソロから声が掛かった。
「サハラちゃん。お母さん想いだね~。ローラさんはちょっと真面目過ぎるんだよ・・・って痛い痛い・・・スレイプ、止めろ!」
ローラを揶揄う声が聞こえて、自分の父の頬を抓るのはスレイプだ。
そんな家族のやり取りはローラを愉快にさせた。
「ウフフフ、ふたりとも止めなさい! 行儀が悪いわ」
ローラの浮べる和やかな笑みがシルヴィーナの笑みも深めたのは言うまでも無い。
そんな和やか雰囲気でエルフの宴は進んでいく・・・
「はぁ~ 疲れた!」
キレキレのダンスを終えたリスヴィが自分の席に戻ってきた。
そこで、芸能と音楽に興味のある数名の若いエルフがリズウィの周りに集まってくる。
「リズウィさん、とても良かったです!」
「素晴らしい音楽。我々では聞いた事の無い旋律と曲調・・・どうやって演奏できるのですか?」
「もっと新しい音楽を教えて欲しいです!」
麗しい若い男女のエルフが興味津々でリズウィの周りを取り囲む。
勿論、その目的はリズウィが魅せた新しい音楽と踊りの情報を得るため、お近付きになりたいのだ。
そして、この中で最も可愛らしい少女エルフがリズウィに勧める。
「白エルフ村の名物料理『キノコ炒め』をお食べになりますか? 珍しいキノコですのでとても美味ですよ~」
彼女はそう言い大皿に盛られたキノコ料理をリズウィに差し出す。
ここでリスヴィはちょっと調子に乗っていた。
「キノコならば、リーザの方が好きだぜ・・・おっと、それは俺のキノコの事だったか。へへへ」
下劣なギャグだが、それもお酒が入っている影響が大きい。
これが聞こえたウィルは額に青筋を浮べる。
この場では品が無さ過ぎる話題だった。
だが、当のリーザは・・・
「あらそうね。私もリズウィのキノコは大好きよ。それでも夜まで待ってくれるかしら?」
流石は夫婦。
リズウィの話にも上手く合わせてくる。
自慢の乳房を誇張して性をアピールする。
エルフの女性にはない豊満な乳房は若いエルフには刺激が強過ぎた。
リズウィの周囲に集まる男性エルフのひとりがリーザのローブに隠された巨大な乳房に着目してしまう。
そして、近くにいた女性エルフに頭を叩かれる図は、ある意味でここに集まった男女関係を如実に示していたりする。
観ようによって面白い構図なのだが、これが真面目なウィルからすると不快でならない。
結局、ここでウィルは我慢の限界を超えて、不愉快に席から立ち上がった。
「おい、あまり調子に乗るなよ! それは婦女に対して失礼極まる発言だ!」
「ああん? 何んだよ、急に!」
「品位が無いと言っているのだ! ここはエルフ種族が我々の為に開催してくれた宴の場・・・そこでこんな非礼をするのは駄目だ。貴様は人間の代表としての自覚はあるのか?」
「お高くとまってんじゃねーよ! 俺はキレーなところだけ見せびらかせている嘘で固めた態度が嫌れぇ~なんだよ! 良い子ちゃんの英雄様よぅ!」
「何だと! この野蛮人が! 貴様はハルさんの弟だから、今まで大目に見ていたが・・・今回ばかりは看過できない!」
「ははーん。やんのか? 良いだろう、俺も力で勝負ってのは嫌いじゃね―よ!」
売り言葉に買い言葉。
このまま内輪の喧嘩に発展するか・・・そんな緊迫した雰囲気へ一気に変わる。
レヴィッタやリーザも一瞬で始まった男同士の喧嘩を、どう収めればいいのか解らなくなる。
ここで仲裁に入るべきはアクトであったが、今回、それよりも早くとある人物が割り込んできた。
「互いに止められよ。つまらぬ意地で愉快な宴会を大無しにするでないぞ!」
「う・・・」
「ちっ・・・」
ここで割り込んできた人物とは、銀龍スターシュート。
いつも人間の争いに無頓着な彼からしても珍しい行動である。
そして、スターシュートはここで新たな情報を付け加える。
「時にリズウィよ。今晩はリーザと交尾を考えているならば、止めておいたほうが良いぞ」
「ほへっ?」
意外なスターシュートからの言葉を受けて、素っ頓狂な顔に変わるリスヴィ。
どうしてそんな事を進言してくるのか本気で解らない顔だ。
しかし、その理由については直ぐに説明してくれた。
「私はリーザの胎内から新たな生命の輝きを感じた。其方の妻は妊娠しておる。まだ初期の妊娠・・・我が子のためを考えれば、今の時期に性交は避けられた方が良いだろう」
「ええーっ!?」
リズウィは本気で驚いた。
銀龍スターシュートから告げられた突然の妊娠発言。
彼の頭は情報の整理が追い付かず、間抜けな顔をしている。
そして、真っ先に思った事は、今晩リーザを抱けない事だ。
それだけは強行する訳に行けないと頭で解っているため、とても残念な表情に変わる。
その男の気持ちだけはウィルも理解できた。
ここでウィルは隣のレヴィッタを抱き寄せて、彼の人生で今まで他人には見せてきたことの無い邪悪な笑みをリズウィに見せつけてやる。
当然、その意味をリズウィは解る。
「くっそう! 自分達はできると俺に見せつけてやがる!」
「ふふふ・・・僕達は夫婦だからね。当然の権利だよ」
妙に勝ち誇った顔のウィルが余計に憎らしかった。
こんな人間らしい欲望を見せてくる兄の姿に驚いたのはアクトである。
やはり少し酒が入っている影響だろうか?
しかし、そんな勝ち気でいるウィルにも残酷な事実が銀龍より告げられる。
「妊娠の兆候があるのはレヴィッタも一緒だ!」
「へ?」
今度は、素っ頓狂な顔になるのがウィルの番になった。
正に喜劇であったが、そんな事実をリスヴィは笑わない。
今晩、妻達を抱けないことが男としてのモチベーション低下につながっていた。
ガックリと肩を落とすふたりに、幼龍達がクンクンと慰めの声を掛けていたのが妙に面白かったりする・・・
「・・・という訳なのですよ」
その日の夜、長距離魔法通信でハルに状況を連絡するローラ。
リズウィ夫妻とウィル夫妻の妊娠の情報をハルへ報告していた。
「ふ~ん。やっぱりね」
「ハルさん、あまり驚かれていないようですね?」
「そうねぇ。実はこちらでもアケミとヨシコにも妊娠が発覚したのよ。隆二とリーザも同時期に結婚したから、もしかすればと思っていたのよ・・」
「あら? それはおめでた続きですね!」
「そうなのよ。そして、ルカさんも妊娠が発覚したわ」
「え? ルカさんってまだ結婚されていなかったのでは?」
「本当におめでた続きでドサクサに紛れって感じでしょ? 勿論、相手はススムさんよ。あの二人忙しいのに、ヤル事はちゃっかりとやっていたのよねぇ~。今、籍を入れようって大騒ぎになっているわ」
「なるほど、そちらも相変わらず慌ただしいですね」
「本当にそうよねぇ。毎日、全然楽をさせて貰えないのよ。それでそちらはどうするの? 安全を考えてエルフ村で産ませて貰うの?」
「いいえ、彼らは帰ります。銀龍スターシュート様によって運んで頂ける事になりましたので」
「そうね。それが最も早いし、安全ね。エルフ達は驚いているだろうけど」
ハルが予想していたとおりの展開だ。
銀龍スターシュートは自分達を運ぶ事など何とも思っていない。
来る時にも運んでやろうか?と提案を受けたぐらいである。
これに対してエルフ達は銀龍を神のように接している。
神を単なる運び屋として扱う事に大きな抵抗があるらしい。
「そうですね。しかし、今回は銀龍スターシュート様からの提案。我々も第二陣の使節団の人員と補充物資を一週間で準備しろと命令されました」
「その口調だとエルフ達もついでに運ぶと理解したわ。ローラさん達はどうするの?」
「勿論、私達は銀龍様がエクセリア国に行くのならばついて行きますよ」
「良かったわ。私もローラさん達とこれでお別れになるのは辛いと思っていたのよ。それにしても、今後もずっと銀龍に運搬をお願いする訳にもいかないわね。私達や銀龍には良くても、エルフ達の胃に穴が開くわ」
「そうですね。ファルナーゴや父の反応を見ている正にその通りです」
「今後は鉄道をエルフ村に通すことも考えないといけないわね」
「え? できるのですか?」
「今回、持たせた魔物避けの魔法陣がある程度効果あったでしょう? ならば技術的には可能だと思う。あれを鉄道の軌道に仕込んで・・・」
ハルはこうして新たな事業を思いつく。
この時に思いついた事業――後に辺境鉄道と言われる――はゴルト史に残る大事業となり、辺境の亜人と人間の発展に大きく寄与する事となる。
しかし、ハルがここで気になったのは別の事である。
「ちなみに、この報告に当の隆二達とリーザが来ていないのはどうして?」
「それは・・・リズウィさん夫妻とウィルさん夫妻の四人でこれからの事を話し合っている最中ですから・・・」
「ふーん」
ローラは曖昧な報告をして微妙に視線を外す。
一応、ハルは納得を示したからこの話題はここで終了となる。
その実、今晩、自分達の妻を抱けない事実に打ちのめされているリズウィとウィル。
そんな夫達を慰める最中の両夫人であったりする。
ローラは当人達の名誉のため、ハルがこの事を深く詮索されなくて本当に良かったと思ったのはここだけの話であった・・・
ちなみに今晩のローラは娘のサハラをソロに預けました。
その目的は・・・久しぶりのスレイプとのムフフな夜を楽しむためであったりします。サハラに妹か弟ができるかな? 以上、蛇足な情報でした・・・