第八話 蠢く欲望 ※
エクセリア国のサガミノクニ生活協同組合。
旧ファインダー伯爵邸宅の広大な敷地に住み着いた彼らは自身の生活のためその敷地内にエクセリア先進魔法技術研究所、エクセリア魔道具重工業、エザキ魔道具製作所という三箇所の技術拠点を立ち上げた。
この三箇所が拠点となりエクセリア国に有益な魔道具を開発し、利益を得る仕組みなのだが、サガミノクニのすべての人々が技術者として機能しているかと言うとそうでもない。
彼らは転移事故に巻き込まれてこの異世界に飛ばされた様々な人々の集団。
比較的に技術者気質の人材が多かったのはここで彼らが存在価値を示す事に役立ったが、そうでない一般人も多く含まれている。
そんな一般人とは、社会維持の仕事に就くのが過去のボルトロール研究所時代より続いている慣例である。
衣食住を維持する仕事、その中には社会秩序維持・・・つまり、自警団的な仕事に就く者もいる。
生活協同組合の社会維持部警備課がこれに当たる。
その警備課に所属するテツとノボルという人物が、ふたりだけで俄かに盛り上がっていた。
「よっしゃーっ! 電卓が売れたぜーっ! これで俺達の生活も安泰だぁーっ!」
「へん、当たり前じゃねーか。それにしてもたかが電卓ごときに一万もの金額を出してくれるとはこの異世界ってチョロいもんだなぁー!」
遠隔で発表会の成り行きを見守っていたサガミノクニの人々は今回開発を行った『電卓』がエクセリア人に概ね好評だった事が解って安心するのだが、その中にはテツやノボルのように調子に乗る人もいた。
彼らにして電卓とは元の世界でありふれていた日常品のひとつであり、決して高価な物ではない。
そんな日常品を商品にして、ボロ儲けできるなんて、なんて簡単な商売なのかと思えてしまう。
しかし、彼らに同じような電卓を作ってみろと言ってもそれは絶対にできない事だ。
想像する事と創造できる事は別なのだ。
その事を彼らに説明しても絶対に理解できない。
それは電卓とは元の世界にありふれていた日常品だから、自分達でも同じ案なんて簡単に思いつくに違いないと錯覚してしまっていた。
今回、電卓を開発したのはトシオが電子計算機の中央処理装置(CPU)に相当する部分を魔法陣で再現できた事が大きい。
そこには魔法の知識と電子部品の知識、そして、ソフトウェアと言う情報処理の技術があって初めてできる事。
これに加えて、そんな複雑な魔法陣を実装したのはハルの魔法力による。
更に量産化のため、クマゴロウ博士の機械化の技術も加わり、これらの相乗効果で今回の電卓の製品化に至っている。
しかし、彼らのように現実をよく解らない人は、これらサガミノクニ人の英知が自分達の力だと勘違いしてしまっている。
気を良くした彼らは箍が緩み、悪癖が出てしまった。
テツは元の世界で自らの仕事を「コンビニ店員」と申告していたが、それは嘘である。
彼の本当の職業はフリーター。
より正確に言うと、テツは空き巣や痴漢など悪事を常習的に働く犯罪者だった。
その隠れ蓑としてコンビニでアルバイトをしていただけである。
転移事件があった当日も、開放祭の国立素粒子研究所に侵入し、金目の物が無いかと物色していたところでエザキ研究室の講演会に紛れ込んだ経緯があった。
そして、テツの舎弟のように従っているノボルもその予備軍。
元の世界ではつながりの無かったふたりだが、こちらに転移してふたりはすぐに意気投合した。
類は友を呼ぶのである。
ボルトロール研究所時代では女性魔術師相手に相当の悪事を繰り返していた悪友でもある。
「畜生、最近遊んでないから、俺、溜まってきてんすよ!」
「へへへ、ノボルもか? 俺もヤッてないからなぁー」
ボルトロール時代の研究所では暗黙の了解で女性魔術師はヤラせてくれた。
向こうから求められる事は無かったが、男性側から誘えば高い確率で成功していたのだ。
それはボルトロール王国側の政策の一環であり、異世界人達を快楽で縛るための仕組みだが、テツやノボルは見事にそれに嵌っていた。
そして、ボルトロール王国を追われた彼ら。
当然だが、女遊びも無くなってしまった。
彼らは自分達が同じサガミノクニ人の女性から相手にして貰えないのは解っている。
「ちくしょう。あの組合長のハルって、いい女ですねぇ~。テツさん」
「やめとけ。あんな女は高飛車で、俺達が言い寄っても、決して股を開かねーよ。向こうから来るのならば、相手にしてやってもいいがなぁ~。へへへ」
ハルの事は美人で魅力的だとは認めても決して手を出さない彼ら。
彼らの野性的な勘でハルに手を出してしまえば、どのような結果に陥ってしまうかを想像できるからだ。
しかし、彼らは性欲旺盛であり、溜まっていた。
それを発散するために、ハル以外のターゲットを考えている。
研究所時代、とあるサガミノクニの男性が己の性欲を我慢できず、同郷の女性を襲ったことがあった。
結局、その男性の企みは成功せず、同じ警備課の人間に捕まり、手痛い制裁を受けたことがある。
『婦女暴行未遂の懲罰として、一箇月間の禁固刑』
それは元の世界からして甘い懲罰であったが、これは男性が異世界の転移で精神的に追い詰められていたという情状酌量もあったからだ。
懲罰自体は甘いが、その後のコミュニティーでその男性の処遇は散々なものとなっている。
当然、テツやノボルもそんな末路は御免だ。
だから我慢していた・・・同郷の女性を襲うのは。
「あー、派遣魔術師って、ヤらしてくれねーかな?」
「ケッ、ノボルは俺以上に溜まってんのかよ! しかし、派遣魔術師と言えば、アイツがモテるのも許せねーなぁ!」
ここでテツがヤリ玉に挙げたのはリズウィの事である。
彼が現地女性派遣魔術師とイチャつしている姿はこのコミュニティーの中でも有名になっていた。
「あんの野郎めぇ。江崎家の分際でこっちの魔術師にモテやがって。ぶっ殺してやりてぇーっすよ!」
具体的に名前を挙げなくても、それがリズウィである事はノボルにも解っている。
「ケッ、ホントだぜ。チョットばかり剣が扱えるからって勇者役で有名になりやがって! こんな事ならば俺も部活を続けておくんだったぜ!」
テツがそう罵るように彼にも剣道の経験はあった。
しかし、それは中途半端であり、中学の部活止まりだ。
もし、隆二と戦ってもあっという間に負けるぐらいの実力。
「ホントっすよ。篠塚さんも、なんであんな奴の登用を認めたんすかねぇ? 江崎家なのに!」
「姉の鶴の一言だろうよ。ああ見えて篠塚さんも、ハルさん、ハルさんって、今の組合長の事をべた褒めしてるしなぁ~」
「畜生、世の中不公平っすね。いつかあの生意気な組合長もレイプしてやりたいっすよ!」
「お前・・・いい趣味してやがる。しかし、あの女だけは止めとけ!」
テツはハルの事を美人でナイスバディな女性だと認めるものの、それでもレイプまでしようとは思えない。
もし、相手からヤラせてくれるのであれば遠慮はしないが、自分から襲うのはリスクしかないと思う。
ハルは現在このコミュニティーの階層の中で頂点に君臨している女王だ。
そんな女王と敵対関係になって、このコミュニティーから追放されてしまえば、『サガミノクニ人』という特権まで失いかねない。
それぐらいの計算はできるテツであった。
「ハルって女は無理でも、あのリーザとかいう女はヤッてもいいかも知らねーなぁ?」
「テツの兄貴、ヤラせてくれるのか?」
「莫迦野郎。俺が決めるのじゃねーよ。しかし、あの女・・・あの顔は男好きの匂いがするぜ?」
「男好きの雌女ですかい? ヘヘヘ」
ノボルは邪な想像で、厭らしい笑みを浮べる。
「隆二ってガキの事が好きなようだけど、果たして奴はどれだけ経験があるか?」
「そりぁ、俺達の方が経験豊富ですからねぇ、兄貴~っ!」
「そうだろ? 女ってのはヤッちまえば、あとは何とかなる生き物よ! あんなガキからは味わえねぇ絶頂ってものを俺達が味あわせてやればよう?」
テツも厭らしい顔に染まる。
結局、彼らはこの世界の女性魔術師とは淫らな生き物だと勘違いしていた。
それはボルトロール王国研究所時代の女性魔術師の巧みな演技力に騙されたからだ。
彼女達はボルトロール軍の情報局から派遣された魔術師も多く、男を快楽罠に陥れる技に長けた女性ばかりであった。
見事にその奸計に嵌ったテツ達は、自分が行為で優れた技巧を持つと勘違いさせられていた。
因みに、真の事情で話すと、女性経験でも彼らはリズウィには敵わなかったりする。
リズウィにはいろいろな意味で世界の戦場を駆け巡ってきた経験がある。
床の技術も、戦いを通して得られた男としての価値も、女性が感じる魅力は彼らとは桁違いであったりした。
しかし、浅はかな彼らではそんな違いがある事など理解できない。
今の彼らは下品な自らの欲望の笑みを浮かべて、悪巧みを画策するのであった・・・
その日、リーザはたいへん上機嫌だった。
上機嫌な理由は本日の午後からリズウィとデートの約束をしたからである。
「ふふん、ふん、ふん!」
鼻歌なのか、何か解らない不思議な声を漏らす彼女、とても機嫌が良い事だけは周囲にも伝わってくる。
「リーザさん、今日はこちらの魔法バッテリーに魔力を満タン注入してください。本日は午後で帰ると聞いていますから、仕事はそれだけにしておきましょう」
「了解よ!」
今日のリーザの仕事は午前だけと解っていたトシオは簡単な仕事のみを依頼する。
それを快く請けたリーザは上機嫌で魔力バッテリーに魔力を注入。
「あっ、リーザ様。上限を超えないように・・・」
やや控えめでそんな注意を促すのは同じ派遣魔術師でリーザの部下となっているアイリーンだ。
「解っているわよ。私が同じ失敗をすると思って?」
思っているからこそ注意するアイリーンだが、ここで水を差すような事は言わない。
リーザが上機嫌である理由が解っているアイリーンだからこそ、余計な事は言わなかった。
そんな喜々とした雰囲気で魔力注入する現場に、警備課のテツとノボルが背後からやってくる。
「すみません。エクセリア国の派遣魔術師の方、お願いしたい事があります」
「何ですの?」
リーザは上機嫌で新たな用事に応対するため、魔力注入作業を一時中断する。
「ハルさんから、こちらで保管してある設計図を取りに来るよう言われたんですが、我々ではゴルト語が解らなくて・・・」
翻訳魔法が有効なのはあくまで言葉の翻訳に対してであり、文字や数字の解読は対応できない。
だから、研究所時代から書面で保管する資料についてはゴルト語と東アジア共通言語で併記されていたが、一部の資料はどちらかの言葉だけで記載されているものもある。
今日もそんな類の資料を持って来いとハルが指示しているのだとリーザは思った。
「まったく、人使いの荒い組合長ですね。仕方ありませんわ」
嫌味でそう述べるものの、リーザはこの依頼に対応するつもりでアイリーンに魔力注入作業を引き継ぐ。
「何処にある設計図ですか?」
「探しているのは魔動集積回路の設計図で、魔法保管庫に保管していると聞きました」
「そうですね。アレは確かに重要度の高い設計図。厳重に魔法保管庫で保管されていますが、本人が取りに来ないなんて・・・何だかハルさんらしくありませんわね?」
「・・・でも、我々はそれをエザキ魔道具製作所に持って来るよう言われて・・・手が離せないようでしたよ?」
「そうそう、ハルさんも忙しそうにしていたし・・・」
テツは苦し紛れにそんな言い訳をして、ノボルも適当に合わせる。
ちょっと怪しいとは思うものの、最近のリーザはサガミノクニの人を信用してしまっていた。
礼儀正しく、規律を重んじ、それでいて控え目で、個々の能力も高い。
彼らは善なる者であると安易に信じてしまったのだ。
テツやノボルも自分の本性を隠す事には長けていた。
それは彼らが犯罪者として成功するための重要なスキルのひとつである。
「解りました。応じましょう。私としても今日は早く仕事を終わらせたいのですから・・・」
結局、リーザはそう承諾して、テツとノボルに案内されて研究所建屋地下の保管庫に向かう。
保管庫・・・そこは研究所の研究成果が保管されており、重要な資料庫でもある。
それなりに厳しいセキュリティーが施されており、保管庫自体も厳重に造られている。
セキュリティーに関しては警備課であるテツやノボルだから鍵の解除も容易。
「よし、鍵が開いたぞ」
カードキーでセキュリティーを解除し、重厚な扉を開ける。
扉は分厚く、頑丈である事に加えて魔法的なものも遮断できるようになっている。
保管庫に賊の侵入を防ぐためでもあるが、逆に中から魔力が漏れ出る事も防いでいる役割もある。
魔力が漏れ出ないのだから、当然、音なども遮音できた。
今回、テツとノボルが画策していた事を実行するには格好の現場である。
そんな保管庫の中に入るリーザ。
その背後からゆっくりとテツ達が近付いて・・・
ドンッ、ガチャッ!
「キャッ! 何をするのっ!!」
リーザを押し倒して両腕に素早く手錠をかけた。
リーザは自分に掛けられた手錠の効力はすぐに解った。
それは手錠をかけられた瞬間、自分の魔力に制約がかかるのを感じたからだ。
「へへへ、観念しな!」
テツは手錠をかけた勢いのままリーザを地面で仰向けにする。
両手で拘束した手錠を押え、仰向けのリーザに自分の身体を押し付けた。
そして、彼女の乳房に顔を埋める。
「くぅぅーっ、たまんねぇ~な、おい!」
顔面でリーザの豊かな乳房を堪能し、雌の匂いを嗅いだ。
興奮が高まり、ローブの上から乳房の周りを舌で舐める。
それは正に獣のような行為。
「げ、下劣なっ! 私を襲うとどうなるか解っているのですかっ! 私はエクセリア国の派遣魔術師の職長ですよっ!」
「ふん。それがどうした! お前なんてな、これから俺達に犯されて、喜びの声を挙げるだけなんだよ、発情した雌猫め。それに俺達はサガミノクニ人なんだぜ。この国で有益な存在なんだよ。尊い存在だぜ・・・もし、お前がチクったとしてもひどく罰せられる事なんてねーんだよ!」
テツはそう自分の立場を強調すると、今度はリーザの頬を舌で舐める。
リーザの顔の上をテツの長くて厭らしい舌が這い摺り回り、女性の本能から拒絶を示す。
そんなリーザの抵抗は余計にテツを興奮させた。
「おい、ノボル! お前、女の腕を捕まえておけ!」
舎弟にそう命令するテツ。
ノボルは嫌がらずその命令に従う。
リーザの両腕を押えると、嫌がる彼女が身を捩る度に大きな乳房がローブの下で暴れ、その柔らかさと大きさを主張していた。
「テツさん・・・俺も興奮してきた!」
「ノボル待っていろ。俺が終わったら、次に回してやるから! フフフッ」
テツはそう言い、リーザの大きくて柔らかい乳房をローブの上から触る。
「ぐっ・・・」
「気持ちいいか? 声、出してもいいんだぜ?」
「誰が貴様なんかに!」
強がるリーザだが、両手の自由が奪われて魔法を封じられた手錠を掛けられた彼女は無力だった。
いい気なったテツはリーザの着るローブのボタンに手をかけて脱がせに入る。
「い、嫌っ!」
身を捩り何とか抵抗するリーザだが無駄な事だった。
こうして彼女のローブは開け、薄いブラウスか露わになる。
リーザの乳房の曲線がより鮮明になり、男達の注目を集める。
「くぅーーっ、本当にでかいなお前っ! 堪らんっ!」
ここでテツは我慢できなくなり、ブラウスを乱暴に引き裂いた。
ビリ、ビリ、ビリ!
「嫌っ! み、見ないでっ!」
晒された素肌を必死に隠そうとするが、それは叶わない。
ここで男達の前に彼女の衝撃の下着姿が露わになった。
「なっ、なんて奴だ・・・これは!?」
テツは驚いた。
何故なら、リーザの着ていた下着があまりにも蠱惑的だったからだ。
それは現代に例えるとビスチェとか、コルセットに近い。
帝国式ドレスの下着として導入されているその下着は腰を絞るだけ絞り、女性の乳房の膨らみを強調する矯正下着に等しかった。
元々大きいリーザの乳房は、それをさらに強調するように寄せられて、持ち上げられている。
そんな芸術的乳房は男の欲望を誘うだけだ。
「オイ、たまんねーな! 胸も柔らけーし!」
矯正下着で持ち上げられた乳房の上部に触れて、その弾力を愉しむテツ。
「テ、テツさーん。俺も・・・」
「落ち着け、ノボル。全部剥いてからだ!」
テツはリーザの乳房の全貌を更に明らかにしようと矯正下着に手をかけたところで、邪魔が入った。
ゴン、ゴン
「おーい、リーザ! ここに居るのか? アイリーンさんに聞けば、地下の保管庫に行ったって聞いたからよぉ?」
その声の主は間違いなく、リズウィ。
リーザを迎えに来たのだ。
拙いと感じたノボルは慌てて扉の内側から鍵を閉めようとするが・・・
その行動に気付いたリーザはノボルの足を掴んで転ばせた。
そして、助けを呼ぶ。
「キャーーッ! リズウィ、助けてーっ! 襲われているの!」
女性の金切り声、それは完全に締まり切っていないこの重厚な保管庫の扉を簡単に通過し、リズウィの耳へ確実に届く。
そして、助けを聞いたリズウィの行動は早かった。
バンッ!
重厚な扉を蹴り開けてリズウィが突入してくる。
「ぐっ、餓鬼めっ!」
テツがリズウィを迎え撃つために、リーザから身体を離す。
それをリーザはチャンスと受け止めた。
「このっ!」
ドンッ!
「ぐわっ!!」
自由になったリーザの蹴りがテツに炸裂した。
彼女の長い脚は威力があり、テツを壁際まで飛ばす。
予想外の攻撃を受けたテツに大きなダメージはないが、焦ってしまい、懐に隠していたナイフを落としてしまう。
「テメェら、何をやってんだぁーっ!」
そんな暴漢達をリズウィは赦さなかった。
最近の彼の専属武器となっていた魔術師の杖を腰から抜き、撓るぐらいの勢いでおもいっきり振りかぶる。
バシーーーンッ!
テツの顔面に木製の杖が炸裂し、一撃で意識を奪った。
しかし、それで終わるリズウィではない。
彼はリーザの悲鳴と、入ってきたときにチラ見した服装の乱れから、この場で起きていた事件を一瞬で把握できた。
「貴様ら、ぶっ殺すっ!」
「ヒッ・・・」
リズウィの顔はまさに般若。
数多の戦場を潜り抜けてきた迫力は伊達ではない。
その後、怖気付いたノボルをリズウィが一方的にボコボコにしたのは言うまでもない。
こうして、リーザ強姦未遂事件はリズウィの幸運な登場によって、一瞬で解決できてしまうのであった。
2022年12月31日
内容の一部にR15としては不適切な内容が混ざっていたため、改稿しました。
ストーリー自体に変更はありません。失礼致しました。