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ネカマの魔王は異世界を行く  作者: 山田 奏
1/21

00 魔王、敗北す

別の作品をメインで進めていく予定なので、更新はその時の気分次第だと思います。

VRゲーム『エルガイア』。

ある日の23時50分。PC操作中に勝手に立ち上がったブラウザに、VRゲーム用の読み取りバーコードと10分というタイムリミットが表示されただけのページ。

好奇心に負け、そのバーコードを読み取った藤崎(ふじさき)(かのう)はVRゲーム『エルガイア』の大地に立った。


それから数年…。レベルは1000となりカンストし、トッププレイヤーとなっていた。魔法を極めて行って辿り着いた職業(クラス)は何故か魔王である。

キャラの名前はマリア・ルシフェル。腰まで伸びる銀髪。陶器のような綺麗で白い肌。切れ長の目と真っ赤な瞳。揺れる双丘。個人的な男としての理想を詰め込んだアバターだった。

折角ゲームをするなら男より可愛い、綺麗な女の子を見ながらの方が楽しい。という思いを持ち、どのゲームでも自分が作るキャラはすべて女の子という完全なネカマっぷりだった。


ある時、モンスターの相手もつまらなくなってきた頃、ギルドに自分で自分の討伐を依頼する依頼を出した。



『討伐依頼』

・魔王マリアの討伐

・報酬:魔王マリアの所持金全額(1,122,968,200c)

・条件:戦闘人数は1パーティ(最大6人)まで



依頼は誰でも受ける事が出来るようにして、自分の所有しているホームの場所も掲示している。

報酬額は自動で更新されるように設定してあるので現在の状況も分かる。何度か報酬目当てのプレイヤーが来たが、誰もマリアに勝つ事は出来なかった。


そんなある日、変わった挑戦者達が現れた。全員が白銀の鎧やローブなど統一した者達だった。



「良く来た、挑戦者共よ。存分に(わらわ)を楽しませよ」

「・・・」



誰も言葉を発さない。しかもヘルムやローブで顔も見えない。

ちなみに「妾」という1人称はロールプレイの為にゲームを始めた頃から使っているものだ。偶然、同じゲームをやっていたリアフレが初めて聞いた時に大爆笑していたが気にせず使っている。


戦闘が始まると従者が前に出て敵の動きを抑えた。

従者とは自分のレベルを一定まで上げてクエストをやると貰えるAIキャラだ。最大レベルが自分の半分、最大2体までという制限はあるが、命令を重ねていくとAIが学習して勝手に行動してくれる。フレンドと絡まないソロプレイヤーなどの為のお供である。

最大レベルが自分の半分という制限の為、単独で高ランクのプレイヤーに勝つ事は難しい。その為、マリアは1人を防御型のタンクとして。もう1人をタンクの専属ヒーラーとすることで継続戦闘力を上げていた。レベルと別で装備は自由に変えられるのでかなりの底上げもしている。

ちなみに二人とも美女、美少女である。


そんな二人も長時間の戦いで倒れ、マリアは1人で善戦していたが挑戦者の刃が刺さり、敗北した。

調べて知りましたが1人称の「妾」って女性が謙って使うものらしいです。

なんとなく女王様とかが使ってるイメージだったので、そのまま採用しています。

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