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僕は隣の家に通うようになる。

作者: 七瀬



僕は子供の頃から、女の子が遊ぶものに興味があった、、、!

それは服や髪形もそうだった、、、。


僕が女の子と、おままごとをしていると、、、?

僕と同じ歳の男の子達は僕を気持ち悪がった...。


『なんだよ~ 翔也! なに、女の子とばかり遊んでんだよ~

おままごとなんか女の遊びだろう~! 男なのに気持ち悪いんだよ!』

『別にいいじゃない! 男の子がおままごとしちゃいけないの、、、?』

『男だったら、野球とかクマレンジャーでヒーローごっことかして

遊ぶもんだろう!』

『それは翔也くんの勝手でしょ! 男の子達はアッチに行ってよ~』

『もういいよ! みんな行こうぜ~』

『うん。』



僕は女の子といる時は、僕自身が女の子になれている時間だった。

それはどんどん大人になっていくうちに、いろいろと分かってくる事が

たくさんあったからだ、、、!


それに僕は1度も、今までの人生の中で女性に【恋】をした事がない!

友達としてなら見れるけど、、、?

恋愛対象じゃない事がわかったからだ、、、!



僕はそう、男の子が好きなんだ!

...今思えば、小学1年生の時に胸が【キュン】となった男の子がいた、、、!

まさか!? あれが好きと言う気持ちとは、あの時の僕には知る事すら出来な

かったと思う...。



でも、この気持ちをずっと隠して生きてきた、、、。

男子ばかりの中に僕がいると、、、?


『不思議な気分になった。』



...そんな時だった。

隣の家に、新しく引っ越して来た人たちがいた、、、。


『すみません! お隣に引っ越して来た、小池といいます! 

今後ともよろしくお願いします! あぁこれ? つまらないものですが、、、。』

『あぁ、ありがとうございます。』


隣の家に引っ越して来た人が少しおかしかった。

男性でガタイのイイ人なのに、、、ナヨナヨしていると言うか、、、?

同じにおいを感じた...。





気がつけば、僕は隣の人と仲良くなっていた。


『ひょっとしてなんだけど、、、? 翔也くん私たちのお仲間なのかな、、、?』

『えぇ!? 急に何を言うんですか、、、?』


僕は突然言われて、顔が真っ赤になった、、、!?


『やっぱりねぇ~! はじめて見た時からそう思ったのよ~』

『...いや? そう言うんじゃ、うん、そう、いや? えーと、、、?』

『相当、動揺してるみたいだしねぇ~』

『もぉ~やめてくださいよ~!』

『ごめんごめん、あんまりイジメちゃ~ダメよねぇ~!』

『......』

『ここには、好きなだけ来ていいからねぇ~! 翔也くんなら大歓迎よ~』

『ホントですか、、、!?』

『えぇ、もちろんよ~!』



僕はそう言われて毎日、隣の家に通うようになった。

もともと、両親や友達にもずっと黙っている事だから誰にもバレたくなかった!

でも、隣に引っ越して来たこの人達によって僕の心が解きほぐされていく、、、。


『今日は、お化粧して女性の服を着て出かけましょ~!』

『えぇ!? それって? バレないかな、、、?』

『大丈夫よ~! 夜中に出て行くから。』

『それならいいか!』

『えぇ。』




僕はこうして、【女装家】として歩き始めた。

僕の第二の人生を満喫するために、、、。


そして、今も隣の家に通い続けている。

僕のよき理解者がいるこの家に、通う事で僕は僕でいられるから、、、。


幸せとは、人それどれだ!


『僕も何時か、僕から私になってみせるわ!』






最後までお読みいただきありがとうございます。

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