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開幕2

まず、この世界に名前は無い。俺達でいう所の地球って概念が無い。

誰も世界の全体像なんて分かってないんだ。

自国や周辺の国なら兎も角、大陸を隔てた土地の事なんぞ知る由もないって感じらしい。

まぁガイアさん達神からすると名前はあるみたいだけど、俺には関係ないみたいだ。


理由はこの世界には魔物、モンスターが存在し、生半可な気持ちで旅なんて出来る筈もなく、町や村なんかでさえ砦の様に土地を高い壁で囲まれているみたいだ。

勿論、壁を破壊、又は越えて来る例えば鳥のモンスターも存在してるらしいが、大抵村なんかの小規模の集落にも、普通の住民達以外に総合組合的な存在、ゲームで例えるならギルドのメンバーが居てモンスターを撃退するらしい。


彼等は、天性のjob(ジョブ)を鍛え高めた技術、即ちskill(スキル)やmagic(魔法)でモンスターを討伐するだけではなく、田畑や建築、鍛冶や商業に至るまで多岐に渡る業務をこなせ、まるで人材派遣会社の社員みたいなものだろうか。

一般的な人でもスキルや魔法は使えるらしいがギルドのメンバーとなるとレベルが違うみたいだ。まぁ各分野の専門家といった処だろうね。


そして、ここからが俺に関する話し。なんで俺と学校がこの世界に転移したか。

ぶっちゃけ世界の危機らしい。邪神に見初められた複数の魔王達によって人間や亜人が滅ぼされそうだと。

今まではなんとか均衡保ってきたが微妙にバランスが崩れてきてて人間側が押されてきていると。そして絶対神で在らせられる神々の頂点は人間側に着くと宣言。信仰により力を増すタイプの神達も必然的に人間に味方だけど、現在しんどい状態で、ガイアさんはまだ大丈夫みたいだけどピンチな神様も居て…助けて欲しくて異世界から救世主を召喚するはいいが、

1人で世界各地って無理じゃね?じゃあ複数人でしょ!異世界人何回も呼ぶ程の大魔法連発出来なくね?じゃあ建物毎転移したら複数人居るでしょ!お前頭良過ぎじゃね!?

と、いう結論に至ったらしい。てか特定の神様、言葉遣いチャラいよ!何の神様なんだ…非常に気になるが知らぬが仏という言葉もある、忘れよう。


『そういう事でぇ、楽君にはこの世界救って貰うね♪』


軽い、軽過ぎる。俺が、承知!とでも言うと思ってるのか?こんな人が神様なんて人間側大丈夫かよ…と、割りと真剣に悩む俺だが、実は内心不安からの胸の鼓動とは別の、ドキドキという期待や希望に満ちた感情による音が高鳴っていた。


『それは、俺にでも世界を救えるだけの力があるって事ですか?』

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