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開幕

学校毎異世界転移って信じられるか?教室の床に魔法陣がって規模とは理由が違うぞ。

学校全体、広大な土地が光に包まれたんだ。地球が滅ぶのかと一瞬思った程だ。光の中にいると光の外がどうなってるかなんて分からないからな。


じゃあ、何故俺が『学校全体』限定で光に包まれたなんて分かるかって思うだろ?

今俺が見ている景色を見たら分かるよ。

俺が突っ立って居るこの教室は、正門から真正面の三階部分で、眼下には校庭も見渡せる窓側日当たり抜群のお昼寝スポットだ。本来なら、正門から真っ直ぐな短い下り坂が続き俺の住む街が盆地状に広がっている。


だがあろう事か、今見えている景色は左右を斬り断ったと言っても過言では無い山と山に挟まれ、正門から続くのは街への坂道に在らず、樹海への入り口で木が鬱蒼と茂っている。

因みに言うと俺は鬱で死ねそうでいる。

まいった…とうとう俺の昼寝は地殻変動が起きる時代まで寝過ごすに至って…


『ねぇよ!何コレ!夢?夢なのか!夢だな!夢です!夢でしょうよ、そうでしょうよ!』


あれ?でも昼っていうか早朝だったが…


『残念ながら夢ではありませんよ、フフ♪』

『ひえっ!』


思わず言ってしまったがひえは無いだろ俺よ、と自身でプチ反省会を決めこんだ俺だが振り返って頭が真っ白に文字通り呆気に取られてしまった。教室の真ん中に腰まで届くキラキラ眩い金髪で、エメラルドの様な緑の光をぼんやりと照らす薄布を纏ったお姉さんが居たのだ。

古代のギリシャの人が着てそうな服だなと一瞬考え俺は口を開いた。


『女神…様?』

『え?ばれちゃいました?』


お姉さんは驚いた様だが直ぐに微笑み、何を思ったか教卓に移動してチョークを手にゆっくりと黒板に文字を描いてゆく。


『だ〜い〜ち〜ぼ〜し〜ん〜が〜い〜あ〜』

『は?』

『私はこの世界の大地母神ガイアです。』


なるほど。振り返りざまの笑顔が凄く可愛い。


『聞いてる?』

『え?まぁ。大地母神?凄いですね。』

『そーなの!私結構凄いのよ!』


何がだよ…とは言わない。いや、言えない。


『とゆうか、貴方、楽君っていうのかしら、楽君がさっきから困惑してる様だから1から説明させて貰うわね。』


唐突に始まった俺と女神である大地母神ガイアお姉さんと俺の個人授業であったが、なんとか落ち着きを取り戻した俺は、ふと妙齢のお姉さんと二人きりの教室、身振り手振りする度に揺れる薄布の服に再度頭を抱え…


『ねぇ、聞いてる?』

『え?あっはい!太ももが最高です!』


頭を抱え太ももを凝視していた。


『ず、随分オープンなのね楽君って…』


苦笑いしながらもガイアお姉さんは授業をつづけてくれた。いやぁ、正直者って損だよね。この授業終わって暫くの間も何故か警戒されてたもの。

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