運動神経って★
ぶっちゃけ私は運動音痴である。
(だからやたら身体能力の高いキャラを出したくなるのかもしれない!)
消えて欲しい教科No.1がズバリ体育だった。
体育さえなければ学校は天国だ。他の全教科死ぬ気で頑張ったるでー!!と叫べてしまうほど。
そのくらいヒドい。
昔から「私、運動神経がなくて……」という物言いをよくしてきたが、よくよく考えると、それはつまりどういうことなんだろうか?
①脳がそっち方面の司令を出してくれない?
②出してはいるが、うまい具合にそれが伝達されていない? 道中に何か欠陥が?
③命令と運動機能はまったくの別物? ……なんかこれが一番しっくりするしガックリくる気がする。
④その他
さあ、正解はどれだ? 私はわからない。
まあ何にせよ運動方面がほぼほぼダメなのだ。
特に球技。
…………あれはイカン。
「ボール」と名の付く物はすべて凶器と言っても過言ではない。
実際小学校の体育の時間、ある球技で手の指を骨折した。
「いってーなあ……捻挫かあ、ついてないなあ。これだから体育なんて……」とブツブツ言いながら半泣きで痛む指を宥めていたが、一向に腫れは引かず痛みもどんどん増してくる。
「あれ?」と思った時には確か一週間以上経過していたと思う。
呑気にも程があるが、親も親でなぜもっと早く受診を勧めてくれなかったのだろうか……。
ようやく重い腰を上げて病院に行くと、医者はさくっと仰った。
「折れてるね」
骨・折!?
なんと――――自分史上最大のケガである。
衝撃は受けたが、だが起きてしまったことはしょうがない。(変なところで達観?)
しばらく通院するように言われて、放課後頑張って真面目に通った。マッサージ?されたり何か貼られてグルグル巻きにされたり、という日が一ヶ月ほど続いた。
が、いつまで経っても、曲がった指が(そう、曲がっていたのだ……。不自然に……)元に戻るような気配はない。
ちょっと大げさに描くと、こんな感じ。
(……この先生、治せんの?)
そんな疑心が湧いたらもうダメだった。
「腫れも痛みも取れたし、まあいいか」と、まだ指は曲がったままだというのに通院するのをやめてしまった。
あのまま数ヶ月とか一年とか通っていたら真っ直ぐに戻ったのだろうか?
今となってはもうどうにもならないのだろうが。
実際、何の不都合も不自由もなく今まで暮らしてきたし、痛みがくせになって……といったことも全くない。
ちゃんと動くし、本当にただ「曲がってるだけ」なのだ。
何にしても、その骨折事件が私の「体育嫌い」、「運動嫌い」にますます拍車をかけた。
――が。
辛うじて人並み(?)に出来たものもある。
①水泳(普通に浮かぶし潜ろうと思えば潜れる。が競泳というレベルには程遠い)と、
②マット運動(柔軟体操というべきだろうか? 身体は柔らかい)と、
③長距離走(短距離に比べれば、という程度)と、
④スキー(きっかけはスポーツショップでのアルバイト。可愛いスキーウエアがあって、それを着たかった。まさに物質面から入ったようなもの)
なぜなのかはわからないが、これらは苦にならなかった。
今はほとんどしていないが、全盛期(?)は他人に置いて行かれることなく普通にこなせた――という記憶がある。
ゆえに、思う。
運動神経とは?
その仕組たるや一体……?