快諾していただけたのでご依頼品メイキング~(後編)★
続いて①クールVer.のほうです。
作者さまにとっても自分にとっても、(おそらく)こちらのほうがメインイラストかな、と。
描写する人物は前回同様、竜ケ崎雫さん。
●前回の【ご依頼内容】+追加の情報とご要望として
・狐面は頭部に引っかける感じで
・左手に巻物(四十禍津日)を持たせて
・右手には将棋の駒を
・背景はなし(闇の中)
というのも聞き取ってあったので、それを元に構図を考えます。
描写範囲は腰まで。頭部に狐のお面。両手にはそれぞれ巻物と将棋の駒。
けっこう盛りだくさんです。
表情を隠さず、でもせっかくのハーフアップも完全に隠れてしまわないように……となると狐のお面の位置はだいたいここら辺かな。
ぴしっと巻かれてるよりは展開されている巻物を望まれていたご様子だったので、後ろにこんな感じで広げて……。
おっと駒。将棋の駒。
小さいなあ、見えるかなあ。サイズ感は後で見ていただかなきゃな……。
などなど、うだうだ考えながら構図を考えました。
ついでに色も入れてカラーラフにしてしまって、「こんな感じでいかがでしょう?」と見ていただく。
……だから……(笑)……狐の顔……!www
おかしいな。笑いのネタ作りのために描いてるんじゃないんだけどなあ(^_^;)
(懐かしのサンちゃんラフ)
この時↑と同じくらい笑えました。
こんなでもOKでました。ε-(´∀`*)ホッ
すみません、すだチさま……。
方向性が決まったのでもう少しちゃんとしたラフにする。
(全然ちゃんとなってないやんけ……!笑
ん、待てよ?
ライバルさんだよね、雫さん。けっこう挑発的な。
じゃあこういう不敵な笑みを浮かべてる表情もアリかな。
と提案してみると、なんとニヤリのほうが採用されました!
よし。
他は直すところもないそうなので線画に――――おっと……忘れちゃいけない、駒のサイズ感。
このくらいで大丈夫でしょうか?
何度もすみません<(_ _;)>
いいそうです。εε-(´∀`*;)ホッ
じゃあ続行しますよー。
そうこうして、なんとか頑張って時間もかけて、線画完成。
うん。
綺麗なんでない?
我ながら狐のお面はイイ感じに描けたかな、と( *´艸`)←うはうは
お面自体は実は②より先にこちらを描き上げていたのです。
――――と。
ここらへんでなぜか急にハッとカレンダーを見るワイ。
8月20日。
あれ……これ、ちょっと急がないと……危険では?
ワイ、描くのトロいし(;'∀')
と、なにやら急に「焦りスイッチ」が入る。
それもこれもお盆休みがいけないんです。
一人になれる時間が減るから。
一人時間がごっそり削られることによってお絵描きタイムも減るから。
だって……ねえ?
ヒトがいると集中しきれないよねえ?
え、そんなことない?
ワイだけですか? すみません(´;ω;`)ウゥゥ
と……ともかく家族の休みが終わり、ようやく一人時間確保もできるようになったのでやる気スイッチを完全に入れ直します!
そしてパーツごとに色分け+下塗りに入ります。
色の方向性も間違ってないか見ていただいて(←ビビり)、大丈夫とのことだったのでそのまま塗りを進めます。
ん?
そうだ、巻物。
文字はどうしようか。
あえて白紙……いやいや、いわくつきの禍々しそうな巻物だし何も書いてない、はさすがにないよなあ……。
でも一応これも確認してみよう。
待て待て、ちょっと待て。
闇雲に「どうしますかっ」と詰め寄ったってご依頼主さまを困らせるだけだ。
ここはやっぱり視覚的に助けとなるものを提示してお尋ねしないと……と、とりあえず文字っぽいものを入れてみる。
お? おお? いいんでない?
最初のカラーラフのあれよりはよっぽどそれっぽい気が……笑
文字入りでお願いします!とのお返事をいただけました。ヤッタ!!
塗りも完了。
色トレスや最終仕上げを残したままではあるけれど、そろそろ背景の完成も視野に入れなければ。
ということでご指定のあった背景の「闇」具合をお選びいただく。
闇というからには②かな……と思いながらも一応お尋ねしてみたところ、なんと採用されたのは明るさも混じった①のほう。
妖しくも幻想的な雰囲気がよかったみたいです。
やっぱり聞いてみて正解でした……(・∀・;)
じっくり吟味しながら色トレスをし。
諸々さらにハイライトやシャドウを入れたり、細部の描き込みなどもして。
あのまま「のっぺり」では終わりません。巻物の柄などにもしっかりとこだわりますよー。
「唇の色とか大丈夫ですか? べったり口紅を塗るタイプではないと思ってナチュラルに仕上げましたが。色を変えるくらいはすぐできますよ」
「『主役じゃないしこんなに目のキラキラ感いらない』とかあったら簡単に減らせますし、言ってくださいね?」
など最後の最後でやっぱりビビりが発動し(だって本当にお直しが入らなかったので……いいのかなあ? と思ってしまって……w)、完成直前の最終確認でお窺いしてみましたが「これで大丈夫です! 完璧です!」との嬉しい反応が。
本当にありがとうございます!
そして、いよいよの完成です。
どうでしょう?
ライバル感でてますか?
最後の最後に本当はもうひとつ、描き加えようかな……と思いついたものがあったんですが、さすがにゴチャゴチャしすぎるかな? というのと、いよいよ将棋の駒に視線が行かなくなったら困るので素直にやめておきました。
途中いきなり「焦りスイッチ」が入ったものの、ラストスパートはすいすい描けましたね。
「あれ? 今月末ギリギリまでかかるかと思ったけど……できたじゃん……(‘◉⌓◉’)」と自分で呆気にとられるほど。
よかった( *´艸`)
けど、お盆休み(夏休み)を挟まなければ一週間ほど早く仕上がったかもしれない……。(いや、わからない。結局「大丈夫だべ~」とのんびりしたかもしれない……)
何はともあれ、イラスト2枚できました。
すだチさま、この度はご依頼と楽しいやり取りの時間を本当に本当にありがとうございました!(*´∀`*)
ペンタブお絵描き43枚目、完成。
※注……同じヒトが描きました。




