またまた! いただけたんです!!★
前回の表紙絵・挿絵を納品して一週間ほど経ったある夕方。
寝ぼけまなこで起きて(←時間!!)くると何やらメールが届いておりました。
「うおっ?!」
なんとなんと、あの木立花音さまから表紙絵作成のご依頼が!
なんとありがたいことでしょう……よよよ(泣き崩れ)
前回同様、即お受けしましたよ。
・巫女装束(白と赤基調)の女の子
・黒髪ボブで同色の瞳
・背景は銀杏の木
イチョウと女の子が強調されていればいいので、さして細かい指定はない、とのこと。
ふむふむ。
~BGMは Uru の【プロローグ】~
しっとりしたいい曲ですねー!
まず、とりあえず浮かんだのは二種類。
ざっくり描いたもので方向性を確認していただく。
(ラフ①)
(ラフ②)
自分としては②かな?と何かを感じるも、そこは作者さま次第なのでやはり両方投げて選んでいただく。
こんないい加減な二種でもすごく悩んで考えてくださったらしく、「②の構図がいいが表情は①で」というご回答。
悩ませてしまってすみません。ありがとうございますw
もう少しちゃんと描いたラフが行方不明……!
しょうがないので線画にいきますw
それにざっくり色を置いてみて、カラーイメージも確認していただく。
あ、イチョウの樹も仮で置いて……
OKをいただけたので下塗りへ……といきたいところだけど、やっぱり背景放置は後々ずっしりプレッシャーとなってのしかかってくるので、先にイチョウもきちんと描いてしまおう。
うん、なんとかなりそうだぞ。
道筋がついたところで人物にもどーる。
線を綺麗にしてから、後ろの木とともに下塗り。
さあ塗っていくぞ。
人物はOK。
はい、後ろのイチョウさんも。
できた。
めちゃめちゃ大変だったけど頑張った。
これを人物と合わせて仕上げにー…………
いや、違う。まだだ。
手前のイチョウさん! 枝さん! 忘れてた。
危ない危ない。
これもちゃんと塗って、ようやく三者会談(背景、人物、手前枝)へとこぎつける。
いろいろぼかしたり何だかんだする前に最終お色味チェックをしていただく。
何度も何度もすみません……。(※接触回数を最小限にしたいという方にはここまでしません)
と同時に頬の赤みで迷いが生じる。
「ん? 待てよ」と。
巫女装束と大銀杏という構図。
神聖なイメージだよなあ……。
あえて赤みを入れずに人間離れしたイメージを作るか?
でも女の子だし、迷った末にお選びいただいた表情は笑顔だから……やっぱり入れた方がいいのかな?
あまり手を煩わせたくないが、ここはやはり作者さまにお尋ねするべきではないか?
ごめんなさい(×10回)を心の中で唱えながら作者さまにエクスキューズミーする。
せめて選びやすいようにちゃんと画像付きで。
(赤みあり
(赤みナシ
これまた真剣にお考えくださり、結局赤みを入れてください、ということに。
「もっと赤くできたりもしますよ! 黒髪の濃さも大丈夫でしたか? なんでも仰ってください!」と無用なアピールをするも、いやこのくらいでいいwとのこと。
お直しとか要求がほぼ無く、全編けっこう好きに描かせていただいていたのでだんだん不安になってくる小心者な私……w
そしてぼかしをかけたり色の微調整をしたり、あちこち微イジリをしたり戻したりをくり返して――
完成。
いやあ……。
にらめっこ時間も込みですが、髪の塗りに三日。瞳に三日かかりました。あはははー(^_^;)
なにはともあれ完成させられてよかったです。
お受けして描いている最中に急遽実家に飛ばなければいけない事態になりまして……。
最初に期限をお尋ねした時に「いつでも大丈夫です。すべてお任せします」とは仰っていただけていたのですが、なるべく早く仕上げたいじゃないですか。
帰って来れさえすれば突っ走れる自信も気力もあったのですが、飛行機が落ちたらアウトなので。(何度乗ってもやはり緊張するのです……)
いや本当に、生きててよかった。
木立さま、この度はご依頼本当に本当にありがとうございました!
作品名は『僕たちの中から一人「消えた」、あの夏の日』。
本日より公開だそうです。
ペンタブお絵描き34枚目、完成!