秋月さまのアレにどうしても参加したかった!★
忘れもしない、あれは12月4日。
秋月忍さまから緊急の御触れ(企画)が出た。……勝手に反応しただけです、ハイ。
それに参加させていただいたわけだが、実は三度ほど挫折しかけた。
※『冬のシンデレラ企画』
日程 12/19~12/22
キーワード 冬のシンデレラ
<内容>
1)シンデレラのように女性(男性も可)が幸運をつかんで、成り上がるお話。(不幸、貧困などの状況から脱却し、幸せをつかむ形式)
2)骨格がシンデレラ系であれば、派生ストーリーでもかまいません。
3)主人公は女性、男性問いません。
4)ハッピーエンドであること
5)ざまあは出来れば、さけてください(いじめ物はにがてなので)
6)新作であること
7)二万字以内
8)ジャンルは不問(ただし、恋愛要素を入れてください)
9)未完でも可(紹介するのは期間中のみです)
※日程内に投稿された作品は私のカッポウで紹介します。
※参加表明は不要です。
※シンデレラストーリーから、あまり外れた形式のものは、ご遠慮ください。
(秋月さまの活動報告より)
参加したい参加したい参加したい参加したい参加したい絶対参加したい参加したい参加しよう。
年末だ、忙しい、でもそんなのいつものことだ、自分が書ける?かもしれない秋月さま主催の企画作品は今しかないのだ。
よし書く!とこっそり決めて、でも事前の参加表明はしない。(チキンなので)
鼻息荒く大興奮でさっそく頭の中の引き出しを確認して……。うん。ネタがない。
ならばちょっと何か降ってくるまで待とうか。…………何も降りてこない。
そんな状態であっという間に4、5日が過ぎた。本当に何も降ってこなかった。
『陽だまり』も『銀』もすべてストップしてシンデレラのみに向かっていたのに、この体たらく。
焦った。
えっ、ちょっとどうすんの、あと10日しかないじゃん!
やっぱり無理かなあ……?(第一次心折れ事変)
しょうがない。
昔取った杵柄……じゃないけど、いつかは何かで使おうと思っていた書道ネタで行くか。
でもこれ……すんごい地味な分野よね? シンデレラストーリーに仕上がるか……?
一抹の不安を覚えながらも、とりあえず心の浜辺にでんっ!と砂山を作りどうにかこうにか形を整えていく。
それからさらに3日くらいかけて、キャラ作成、雰囲気固め、それによるセリフの書き出し、話の構成、山場をどこにするか最後はどうするか、などを練りに練って……。
「よし、見えた! 隙の糸!」じゃないけど、なんとかケリがつけられそうな道筋が立てられて、数日かけて文字数マシマシお話膨らませ作業に突入した。
ここでまた、新たな一抹の不安。
あれ? ヤバい……この流れでいったらこれ確実に2万文字超えてしまいそう。(斎代あるあるに震え)
――うわあああああ、やっぱり無理だったかああ!!
やはり私が秋月さまの企画に参加なんて畏れ多いことだったのだあああ!(第二次心折れ事変)
うう……(涙)でもでも、確実に超えるとは限らないし、とりあえず書き上げてみよう……。
本当に超えた(笑)
企画開始まであと数日を残すのみとなっていた。
が、我が地味作品は完結したとは言い難いうえに、まだ数十文字ほどオーバーしている。
あちこちゴリゴリ削り作業をしているさなか、鳴り響く「企画もうすぐですよ」コール。
……この話、本当にシンデレラストーリーとして受け止めてもらえるのかな? ものすごい不幸から出発してないけどいいのかな? という不安が消えないのでつい質問してしまい、図らずも参加表明。
秋月さまは気楽にどうぞという優しいお言葉をくださり、さらに文字数についてもそんなに気にしなくていいとお許しくださった。(最終的にはなんとか収まったけど……)
そして開幕! 『冬のシンデレラ』祭り。
見事なくらい皆さま「異世界」という舞台で華やかなお話を繰り広げていらっしゃる!!
……あ、あれ……? 本当にシンデレラ設定じゃないとダメだったんだっけ?
単なるシンデレラストーリーにしてしまった私のこれ、ダメじゃない!? いいの!?!?
一応投稿は始めたものの、不安で何度も「条件」を読みにいった。(……どこまでもチキン)
あの人のアレ、違うんじゃね?的なことが噴き出して来たら秋月さまにまで迷惑をかけてしまう!と思ったのだ。(第三次心折れ事変)
秋月さまは「王道じゃないですか!」と言ってくれた。
ううう、どこまでもついて行きますうう、と誓いながら(※ストーカーにはなりません)4日間で完結。(4日間は本当にほぼ文字削り……笑)
どうしてもどうしても無理なら、本当に申し訳ないけれどお言葉に甘えて文字オーバーしてしまおう、とは思ったのだが。
なんということでしょう! あの作業がだんだん楽しくなってきた。
10文字以内でここと同等の表現できないかな? と言い換え表現や類語を探したり、とか。
そして、19,997文字で完成!
どうにかして2万ちょうどにしようかな、という遊び心も湧いたがわりと満足してしまっていた。
いや……本当に、何度も尻尾巻いて逃げ出したくなったけど、あきらめなくてよかったのう、ワイ。
チキンすぎて秋月さまには何度かお手数をおかけしてしまった……。申し訳ありません。本当に。
実は初日(投稿してから8~10時間くらい経っていたと思う)、全然そんな気はなかったのにうっかり手元が狂ってブックマーク数が見えてしまう、という第四次心折れ事変が勃発した。(あれ? 4回じゃん……)
ブクマ数――1。
1だよ、1!
しかもどなたの1なのかはすぐわかった。(もしや、と思って見に行った)
ありがとうございます、Xさま!(伏字になってない……)あなたにも一生ついていきます……!(※でもストーカーじゃないよ!)
心折れ事変とは書いたが、ぶっちゃけ笑いが出た。もうマジで。
初日、二話投稿してこれかあ! うわあヒドイ、でもしょうがない。これが自分なんだな、と。笑
けど約半月頑張ってきたんだから、最後まであげないと。
「もうあそこは見ない絶対見ない。本当に見るつもりじゃなかったけど、あれは精神衛生上よろしくない。非常によろしくない。近づくだけでもダメだ。手が滑るから。絶対」
そう固く誓って最後まで腐らずヘタらず悲壮感に暮れず完結にこぎつけられたのは、本当に心からこの企画に参加したかったから。
秋月忍さま。そしてお読みくださった皆様。本当にありがとうございました。
そして、シンデレラに取り掛かる直前まで書いていた『Steel Eyes ――聖夜にいまを希う(3)』。
途中で、ラストだしストーリーにも合わせてこれはもう24日にあげよう、と決めていた。
話が話だし大きな事件があるわけもなく。
最終的にはこの穏やかな幸せなひとときを残してあげたかった。彼らに。
これから奈落の底に突き落とす前に(←鬼畜)
その、一幕。(ペンタブお絵描き7枚目)
さあ、次は陽だまりに向かわなければ。
ちょっとまだ半分くらい気分が墨と紙の世界に残ってるので、今がんばって戻してます。
すみません……しばしお待ちを。