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あしたの糧  作者: たびー


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絶不調、プロットと和解せよ

12年書いて、ようやくプロットの書き方と使い方にしっくりきた。

 去年七月に還暦を迎えてからしばらく、調子が悪かった。体調のほうではなく、執筆のほうが。

 ふと思ってしまったのだ。

 わたしはいったい何のために書いているのだろう。

 いくつまで書く気だろう。

 書くとすると、何歳まで書けるのだろう。

 考えたらきりがない。

 いまさらプロの書き手になれる気がしない、まったく。なりたいか、と問われたら、なりたいけれど職業としては無理だろう、と答える。

 体力は落ちる一方だし、よいアイデアが浮かぶわけでもない。遅筆には定評があるし、何かのイベントに参加いたいと思うことはあっても、期限内に書ける気がしない。実際、ここ数年某コンテストの締め切りが守れた試しがない。

 なんだか八方ふさがりで、まるでただ「フリーで百メートル百本泳げ」と言われて、狭い二十五メートルプールを何往復もしているような気分だった(どんな気分だよ)。

 八月から受講した毎年恒例の、小説講座上級者編でも、あまりいい作品を提出できなかった。

 書こうとしたけど書けず、過去作でお茶を濁してしまった。

 わたしはいつまで受講し続けるんだろう、とも思った。すごい思った。

 そんなどんよりした気分で、執筆は止まったままだった。かろうじて、ここ数年参加させていただいているSFのアンソロジーの原稿を仕上げたけど、それくらい。

 なんとも、気持ちが晴れない。

 そんなとき、二次の作品に感想がきた(DMで!!)。すごい驚いたし、嬉しかった。

 そしたらですね、「ピカッ」とひらめいて二次のプロットがあっという間にできまして、そのまま七日間毎日更新で一作書き上げられた。

 そして、いまもその勢いのまま、小説講座に提出して「いまいちだなー」と思っていたプロットの小説を毎日書いている。

 何がきっかけになるか、分からない。

 ただ、わたしは二次を一週間で書いたとき、なぜプロットが必要なのか、どう使えばいいのか、ようやく分かったような気がした(あくまで気ですが)。

 プロットを書いておけば(私の場合はほぼ粗筋を書くことです)、まずいところ、考えなきゃならないところがあぶり出されるので、本文を書く前に修正が効く。これがとても大きいと思った。

 そしてなにより、結末が決まってあること。もちろん、書いているうちに、物語は変化するし結末も変わってしまうかも知れない。

 でも、少なくとも、つじつまが合った納得がゆく結末になるのだ。これ、大きい。

 それから、短編の場合は最初を書き出したら、最後の文章を先に書いて結末のところに張り付けておいた。

 これで、最初の文章から結末までの間をを埋めて行けばいい、というちょっと乱暴なやり方だけれど、目標を失わなくて有効だな、と思ったり。

 いままでは、プロット書いて本文書くのダルー、「再放送」みたいでキツいと思っていたのが、「保険になる」「無駄な悩み事を減らせる」というほうに変化した。

 今も毎日更新は続いている。あまり欲張らず、一日1300字くらい書けたらいいと思って、毎晩一時間半くらいで書けている。

「書くの、大変。時間かかるー」と思うなら、その時間はどれくらいなのか、はかってみればいいと思う。

 わたしは現在執筆時には、gogh(ゴッホ)というアプリを使っている。これを使うと実際の執筆に要した時間が分かる。わたしは大体一時間半前後で1300字くらいを書けているようだ。むろん、いきなり書くわけでなく、プロットというなの粗筋を作っておく。そうすると、わりとスムーズに書けるからだ。

 もっとも、この好調の波がいつまで続くのか、正直分からない。好調の次には、不調がくることを知っているからだ。

 でもちょっと待って。

 その経験則でいけば、不調の次には好調が来るってことではないか。

 もう六十だから、なんて言わずにまだ六十と言い換えよう。

 まだまだ書きたい物語があるから。


実はわたしは、書く前に不安に襲われる。ほんとに書けるんだろうか、大丈夫だろうか?と。

その事は長く誰にも言っていなかったが、先日Xのフォロワーさんに打ち明けた。

それからは、少し気分が上向き、不安も以前より小さくなった。

また、部屋で書くよりも外で書いたほうが不安を感じずにすむことを発見。

たぶん、図書館の自習室やコインランドリーの待ち時間とかそういう空間が向いていそう。

プロットもそうだが、自分が楽に書ける方法を見つけていきたい。

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