Message in a Bottle.
ある日、ふと検索した。
「空き瓶に手紙を入れて海に流すことを、英語で何というか」
それは、Message in a Bottle.というのだと知った。
萩尾望都先生が、漫画家を目指したのは、手塚治虫先生のある漫画を読んだことがきっかけだったと講演会で話されていた。
その作品は「新選組」。
ん? あまり耳になじみがない。
膨大な手塚作品の中では特にメジャーではない作品がなぜ? と思った。
でも、萩尾先生の琴線に触れて、心を激しく揺らしたのだという。
映画の字幕翻訳で有名な某女史が「いままで一番好きな映画は何ですか」と聞かれて答えた映画のタイトルは全然聞いたことのないものだった。実際女史も「聞いたことないタイトルでしょ」といたずらっぽく笑っていた。
超大作でも超名作でもなく、人の心に残るものは幾千もある作品のなかでどれになるのか分からない。
プロでもなく、ただのアマチュアが好き勝手に書いた小説が、いつかどこかで誰かの心を揺らすかもしれない。
名作でも傑作でもない、いびつな物語が誰かに届くかもしれない。
と、思って今日もプロットを作ったり、書いたり。
こりずにボトルに物語をつめて、電子の海に流そう。
Message in a Bottle.
まあ、たまにはロマンチックな感じで、さ。
どこかの岸にたどり着いて、栓を開けてほしいなあ。




