何部作ればいいのか?
文学フリマに出るようになって、十年近くが経った。
文学フリマに出ることを決めた時、当然ながら本を作るわけだけれど、本の作り方すら分からなかった。
ネットでつぶやくと、「まずは、手元にある同人誌がどこで印刷されたのか確認してみて」とアドバイスを受けた。それで、そこに書かれてあったポブルスさんで今も本を印刷していただている。
とにかく、なんにも分からなかった。取り合えず原稿は作れた。しかし「PDF」って何? のレベルだ。表紙だってどう作ればいいのか分からない。
※表紙は、遠野嫁さまやみうみさんのご厚意で作っていただきました(いただいています)。
そんなわけで、なんとか入稿となったけれど、はて、何部作ればいいのだろう。
百部作って、一冊しか売れなかった、というのを読んでふるえた(漫画でだけれど)。
まさか、そんな作ったってもてあますだけだろう、ということで「30部」作った!!
多いよ、30部。当時の私、なんの根拠と自信があって30も……と今なら思う。
それで、一番最初に出た文学フリマ岩手(第二回・六月開催)は、何部売れたか覚えていない。つけよう、記録。記録付けるの大切。
そのくせ、その年の東京(11月開催)にまで出てしまうのだから、面の皮が厚い。当時は、申し込みがわりと遅かったのですね。
※今は受け付けは半年前に始まってすぐ埋まる。
そして、そのときに追加で20部作ったのだから、岩手でそこそこ売れたのだろう。なんせ覚えてない。
結果として、じぶんはその後は初回20部印刷にしている。
しかし、「売れたー」って調子こいて増刷したのは、今も在庫として残っている。
※「花の簪」「Fly me to the moon」「ソラとカナタ」、在庫あるよ―――。どうすんのーーー。
20部でも、売る切るのに数年かかるので、適正だろうなあと思っている。
と、ここで、実は「フルサトRadio」20部作ったら、二度のイベントで売り切れてしまった。
さて、問題。何部追加で作るべきだろうか。ここで部数を見誤ると、また在庫を抱えることになる。
こわいなあ。




