自習時間
自習のために読んだ本とか。
執筆をお休みしている間、「いまさらながら」と小説(文章)の書き方、いわゆる指南書を読んでいました。
1.『わかりやすい文章を書くためのプロセス』伊藤崇(電書)
主にレポートや仕事関係の書類の書き方について。
書く時間帯には早朝をオススメしている。夜に書こうとすると、日中に何かあると心が落ち着かずに書けなかったりするから(朝ならば何も起こっていない)、というのは理にかなっているが、なんせ朝起きられない。そうも言っていられないので、現在朝方にするよう調整中。執筆時間を確保しないと。
2.『星新一的ショートショートの書き方』石川蓮(電書)
ショートショートの書き方。
異質なもの同士を題材として選んで組み合わせる。話の展開、オチの鮮やかさなどは、落語や短いジョークを知っておくとよい。
3.『増補新版 書く人はここで躓く』宮原昭夫(電書)
ストーリーの作り方について。
初心者が陥りがちな、「余計な話で続きをつけたしてしまう」という解説。
4.『文章術の千本ノック』林望(図書館)
おもにエッセイの書き方について。
女性は余計なお喋りを書いてしまう。男性はいらぬ説明をくどくど書いてしまうので注意を。「きれいだった」「ユニークだった」ではなく、人物の描写やエピソードは具体的に書く。必要なことは、三つまでにしぼっておくこと。
常体と敬体では、敬体のほうがだんぜん難しい。玄人でないかぎり常体で書くべき(童話の敬体についての言及があり、冷や汗ダラダラ)
5.『創作の極意と掟』筒井康隆(電書)
小説の要諦について。
大御所の先生がたも失敗をやらかしていると知ると、なんだか気が楽になる。
6.『原稿用紙10枚を書く力』斎藤孝(図書館)
読書感想文やレポートの書き方について。でも、書くこと全般に通じる根幹的な指南。
ここでも出てきた。「物事は三つ選んで書く」「できればそれぞれが何の関連もないようなものだといい」「それをどう近づけるか」
とにかく、どの本にもやはり「プロットは作ろう」「下準備をしてから書け」と。
わたしはプロットをほんど書かない奴でして。でも、ここ最近は書けなくて書けなくて連載中のまま放置しているものが何本もたまった時に、さすがに「これではいけない」と思い立ちました。
それで、プロットを用意してから書くというのをやってみました。『たびーの非日常』の三話以降は初めてしっかりとプロットを作り執筆しました。
旅行記というすでに起こった事柄だったので、プロットも組みやすかったのかと思います(それでも取捨選択はしました)。それで、まあ思ったよりすらーって書けたので、やはり事前準備は必要……と思った反面、書くことが決まっていて、それの「作業」をすることがある意味苦痛でした。
なんだか、プロットでなんでもぎっちり書いてしまうと、もうそれで書いた気になってしまい、きちん書きあげるのが自分の中で「再放送」状態で、ツマラナイーワクワクどきどきしないーって感じになってしまいました。
大筋は決まっているけれど、膨らませられるところはエピソードを追加して「予定外」のこともしないと、飽きっぽい自分には合わない部分もあるのかなと思ったりしました。
ただ、筋を明確にしておくとやはり考えがまとまりやすかったです。
道筋を決めつつ、どうなるか分からないというドキドキ感も残せたらいいなと思っています。
いまのところ、こんな感じです。
現在は『文章力の決め手』(阿部紘久/著)を読み始めました。
誤りのある一文を、それを正しく書き直した文章を何例かあげて解説するという実践的な本です。
分かっているつもりで、つい自分もやらかしている誤りに気付かされます。
また、ここ数か月の『公募ガイド』には、文章(小説・童話)を書くためのノウハウを特集しているので、必要なところをファイリングして読み返しています。推敲の仕方や童話の書き方、お話の作り方のパターンのバリエーション、と非常に分かりやすく役に立ちます。『公募ガイド』の予告は見落とさないようにしています。書店で買う時にはちょっと恥ずかしいけどね。
凝った文体でも、工夫をこらした内容でも、伝わらなければどうにもならないと、勉強中です。
二か月ほど執筆をお休みして読んでいました。