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散文

 人間。

作者: 雪鰻

 人との間と書いて、人間。

 ヒトとヒトの間の関係を持って人間となす。


 英語でいうとHuman Relationships。


 人間とは唯一人の個体で人間にはならない。

 他の個体と関係を持ってようやく人間だ。



「殺人は悪だ」

 自分をそう言い追い込む群集。

 その手には棒が握られている。

 何を言っているか判らないが、自分が悪者にされているのは表情から理解した。

 だが、何故彼らが悪と自分を称するのか理解出来なかった。

「秩序を乱すものが悪だ」

 何かを憤っている。

 そんなに憤ることなのだろうか。

 病気の女の子を食べただけなのに。

 男が棒を振りかぶってくる。

 コミュニケーションの誤解を解くために、遊んでくれるようだ。

 だから、自分は彼の腕を掴み――いつものように折る。

「化け物だ」

 そう大きな声があがると、取り囲むように襲ってくる。

 遊びなのに、怒っているようだ。

 よく判らないと自分は恐怖を感じた。

 なので、一人の首を掴み、群衆に投げる。

 怯んだのを見、その隙に囲いから逃げる。

 街とは怖い所だと知った。


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